投げる?転がす?伝統の”むこ投げ”  今年は・・・【新潟・十日町市】

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十日町市松之山地区では15日、小正月の伝統行事「むこ投げ・すみ塗り」が行われました。

豪雪地帯のはずの松之山地区も今年は少雪。

「投げるのか」「投げないのか」その狭間でゆれたむこ投げとなりました。

豪雪地帯で知られる十日町市松之山地区で毎年、小正月に行われる伝統行事が、前の年に結婚した夫婦を祝福する「むこ投げ・すみ塗り」です。

少雪が懸念されるなか、開催日の15日を迎えました。

【飛田厚史アナウンサー】

「本来であればお婿さんが舞い上がって斜面の雪に受け止められるはずなんですが、その雪はほとんどありません」

例年の会場は少雪のため、山肌があらわとなっていました。

【実行委員会 柳一成さん】

「雪入れができる場所に変更せざるを得なかった。それくらい雪が少なかった」

安全を考慮しことしは会場を変更。前日に近くの小学校などからおよそ30トンの雪をかき集めて新たに斜面をつくりました。

【飛田厚史アナウンサー】

「積もった雪は足首くらい、しかもすこし固いです」

例年のパウダースノーと比べるとやや心細い気もします。

【実行委員会 小野塚賢さん】

Q投げるか

「雪の状態を見てその場で判断。安全第一で」

「むこ投げ」となるか…はたまた「むこ転がし」となるのか…。その判断はギリギリまで待たれることになりました。

ことしむこ投げに参加するのは、地元・松之山地区出身の髙橋さん夫婦と、新潟市西蒲区出身の土田さん夫婦の2組です。

【松之山地区出身・髙橋友浩さん】

Qどのくらい飛びたい「え~25メートル」

【髙橋さんの妻・亜里紗さん】

「気合で乗り超えてほしい」

【新潟市西蒲区出身・土田拓さん】

「みんなでいい思い出になるような最高のむこ投げにしたい」

【土田さんの妻・優理子さん】

「ムササビのように飛んで」

周囲の期待も高まるなか・・・いよいよ今年のむこ投げです。

【実行委員会】

「雪は少ないですけど、むこの覚悟はできているそうですので思い切っていきたい」

宙を舞った髙橋さん!斜面を転がり無事お嫁さんの元へ到達しました。

今回は安全を考慮して低めに投げることにしたといいます。

歓声のなか、無事に2人のむこ投げが行われました。

【松之山地区出身・髙橋友浩さん】

「飛びましたね。みんなが整備してくれたおかげで怪我無く終われてよかった。ただただうれしい」

【妻・亜里紗さん】

「いつでも受け止めてやるって感じでした。」

【新潟市西蒲区出身土田拓さん】

「勢いすごかった。期待通りかどうかはわからないけど飛んでやった」

【土田さんの妻・優理子さん】

「すごいドキドキしたけど一応止まってくれて安心した」

2組とも満足の様子…

【地元の女性】

「この日にやらないと意味がないお祭り。ここで1月15日に婿投げ墨塗をやりたいという気持ちが集結した結果」

【実行委員会 小野塚賢さん】

「これからも同じように続けていきたい。冬の寒い時期の一日の楽しみ」

最後は無病息災を祝う『すみ塗り』で小正月の行事を締めくくった松之山地区。

少雪にも負けず、ことしも伝統をつなぐことができました。