福井市プール事故 監視員「皆で人工呼吸した」~市教委会見「責任は市側に」

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福井市の東郷小学校のプールで1日、1年生の女子児童が溺れ、一時意識不明となった事故で、救助に当たった監視員が2日、福井テレビの取材に応じ、緊迫した当時の状況を話しました。

福井市は例年、警備会社や地域住民に監視員を委託し、夏休みに学校のプールを開放していますが、今年は大雪による財源不足のため、警備会社ではなくPTAなどを通じて集めたスタッフを監視員として臨時で雇用しました。

東郷小学校のプール事故は、1日午後2時半ごろ起きました。小学1年生の女児児童が溺れているのを近くにいた兄が発見し監視員を呼びました。

水深1メートルのプールには24人の子どものほか、児童クラブの14人も利用。PTAを通じて集まった住民3人と児童クラブの職員3人が監視員を務めていました。

発見当時、女児は意識がなく監視員が人工呼吸と心臓マッサージを行いました。取材に応じた監視員の一人は「溺れているという声が上がり、別の監視員が引き揚げて人工呼吸をしていた。途中から人工呼吸を交代して、皆で対応にあたった」と話します。

救助隊員が到着時に女児は意識を取り戻し病院に搬送され現在入院中ですが回復しているということです。

一方、福井市教育委員会は2日、会見を開き東郷小学校で起きたプール事故の概要を説明。この中で市側は去年は業務委託した警備員らが最低2人で監視していたが、今回の事故時は地域の協力で住民3人と児童館の職員3人の計6人体制で監視していたとあらためて述べたうえで「決して監視活動を怠ったわけではない」とし、夏休み中のプール開放事業での事故の責任について、「福井市側に責任がある」としました。

福井市教委は各地区PTAなどに監視業務の徹底を呼び掛け、プール開放事業については現在の監視体制で継続するとしました。ただ、東郷小学校の児童の母親は「子どもの楽しみであるプール開放事業が復活したことはうれしいが事故になるなら心配だ」と話していました。

国のプールの安全に関する指針では監視員について▽一定の泳力▽救助方法や応急手当の講習会受講が望ましい、としていますが、人数については「プール全体がくまなく監視できる十分な数が必要」としいるだけで明確な基準はないということです。