大飯原発3、4号機運転差し止め控訴審 住民側逆転敗訴~高裁での初の判断

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福井県内外の住民が関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを求めた控訴審判決が4日、名古屋高裁金沢支部であり、同支部は一審の福井地裁の判決を取り消し、住民側の運転差し止めの求めを棄却する判決を言い渡しました。福島第一原発事故後の原発の運転に関して、高裁レベルで判決が出されたのは全国初となります。

この裁判は、福島第一原発の事故後、安全性が保証されないまま大飯原発3、4号機を再稼働させたとして福井県内外の住民189人が関西電力に運転差し止めを求めたものです。

原発の耐震設計の基準となる地震の揺れの大きさを示す「基準地震動」の想定が主な争点となり、2014年5月の福井地裁の判決では「関電の想定を超える地震が来ないという確たる根拠はない」として運転の差し止めを命じました。

この日の控訴審判決で、名古屋高裁金沢支部の内藤正之裁判長は、原子力規制委員会が定めた新規制基準に「不合理な点はない」とした上で、「関電の想定する基準地震動は過小ではなく、また、大飯原発3、4号機は新規制基準に適合している」「これらから原発の危険性は、社会通念上無視し得るまで管理統制されていて、運転差し止めを求める理由がない」とし、運転差し止めを認めた福井地裁の判決を取り消しました。

関西電力は判決を受け「安全性・信頼性の向上に努め立地地域や社会の皆さまの理解を賜りながら運転を継続する」とコメントを出しました。

逆転敗訴に原告団は「原発を目の前に抱える若狭の住民の不安と思いに想像を巡らしてほしかった」と無念さをにじませ、8日の集会で、上告するかどうかを含め、今後の対応を決めるとしました。上告は、7月18日までに申し立てが必要となります。