新潟市西区女児殺害事件 殺意認定も…無期懲役の判決【新潟】

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事件からおよそ1年半。

新潟市で去年女子児童が殺害された事件の裁判員裁判が4日、ついに判決の日を迎えました。

新潟地裁は被告の男に無期懲役を言い渡しました。

【佐藤航記者】

「小林被告の判決を前に、今日は朝から多くの人が裁判の傍聴券を求め整理券をもらっています」

4日午前9時ごろ、新潟市陸上競技場にできた行列。

【傍聴券の抽選に並んだ人】

「裁判員制度で死刑が求刑されて、それがどういう結果を裁判長が判断するのか、それを見たくてきました」

小林被告は去年5月、新潟市西区で当時小学2年の女子児童を連れ去りわいせつな行為をして殺害し、遺体を線路に遺棄するなど7つの罪に問われています。

今回の裁判で最大の争点となったのが「殺意の有無」です。

【小林遼被告(初公判での発言)】

「首を絞める行為はしましたが、首を絞めたのは静かにさせるためであって、殺意はありませんでした」

殺意を否認している小林被告に対し検察側は、「首を5分以上しめた」など殺意があったとした上で死刑を求刑。

一方の弁護側は「首を絞めるのは気絶させる目的だった」として、殺意はなく傷害致死罪の適用を主張しました。

そして迎えた4日の判決。注目された裁判員たちの判断は・・・。

【新潟地裁 山﨑威 裁判長】

「被告人を無期懲役に処する」

山﨑威裁判長は「被害者の感じたであろう苦痛・驚愕・恐怖は想像を絶するものがあり、結果が重大であることはいうまでもない」などとし小林被告に無期懲役を言い渡しました。

小林被告はその瞬間じっと前を向いていました。

争点となっていた殺意については…。

【新潟地裁 山﨑威 裁判長】

「首を絞める行為がそれ自体人を死なせる危険性が高い行為であることは子供でもわかることであり殺意が否定されることはない」

こう殺意を認めた裁判長。

遺族はこれまで「前例にとらわれずに判断してほしい」と被害者が1人でも死刑を求めていましたが、裁判所は「殺害の方法が同種の事件と比べて特に残虐があるというわけではなく執拗であるわけでもない」とし、死刑判決は下されませんでした。

【新潟地裁 山﨑威 裁判長】

「まだあなたは更正の出発点にも立っていません命尽きるその瞬間まで謝罪の態度を忘れないでください」

涙声で小林被告にこう話しかけた裁判長。

弁護側は控訴するかどうかを明らかにしていません。