テレビ局騙り取材装うものも…高齢者狙った『アポ電』 警察の担当者が語る“傾向と対策”

東海テレビ カテゴリ:国内

 事前に狙いを付けた家に電話をかけ、資産状況などを聞きだす「アポ電」。東京ではアポ電をきっかけに強盗殺人事件まで起きてしまいました。

 このアポ電、東京だけでなく東海地方でも確認されているんです。最近はテレビ局を騙ったアポ電も相次ぐなど手口も様々、巧妙化しています。

男:

「明日なるべく朝イチでそっちに行けるようにするから」

女性:「朝イチで?」

男:

「うん、朝行けるようにするから」

 これは長崎県警が公開している、実際にかかってきた「不審な電話」の音声。男は息子を装い、電話をかけています。

女性:

「じゃあお母さんお金をずっと持ってなきゃいけないね」

男:

「ごめん。本当に。家に明日とかいられる?」

女性:

「うん、お母さん一人でいるよ。お金は用意しておくね」

男:

「家で待ってて、必ず行くから」

女性:

「家に来るのね?」

男:

「うん、必ず待ってて」

 この短い会話の中で、現金があるか、明日家にいるか、一人でいるかなどの情報を探っています。この電話が『アポ電』です。

 アポ電とは、事前に狙いを付けた家に電話して資産状況や家族構成などを聞きだすアポイントメント電話のこと。元々は、オレオレ詐欺などによく使われた手口ですが、警視庁によりますと、去年、アポ電に関する相談件数は、およそ3万5千件と、2年前の2倍以上に急増しています。

 13日、男3人が逮捕された東京都江東区の強盗殺人事件でも、事前に被害者宅にアポ電が掛かっていたことが判明。凶悪事件につながるケースも目立っています。

 名古屋の街で聞いてみると…。

Q怪しい電話がかかってきたことは?

街の人:

「あー、ありましたね。『もしもしお母さん』って。でも声が違ってたから」

別の人:

「貴金属とかね、古着とかがないかっていう電話はありました。家族構成はね、なんかそういう感じのこと聞かれたことあちます」

 中には、こんなアポ電も…。

東海テレビ名乗る男:

「東海テレビの記者ですが、世論調査をしていまして、年金はどれくらい受給していますか?」

 今年1月、愛知県豊橋市の女性のもとに、東海テレビを名乗る男から電話がかかってきたといいます。

 愛知県警によりますと放送局を名乗り、番組取材の名目で収入や貯金などを聞き出そうとするアポ電の通報が、今年に入り10件ほどあったといいます。

愛知県警生活安全総務課・小野田弘樹警視:

「中でもテレビ局をかたって、何人で生活してるのかとか、あるいは家にお金はいくらあるのかとか、銀行に貯金はいくらあるのかとか、その辺のことを聞いたりとか」

 アポ電への対策はどうすればいいのでしょうか?

同・小野田警視:

「基本的には知らない電話番号から掛かってきた電話には出ないことが非常に効果的だと思います。電話機を常に留守案電話設定にしておく、そして、かかってきた電話に対してメッセージを聞き返して、必要があればあとでかけ直すという対策は非常に効果が高いと思います」

 放送局を語るアポ電では、今年1月に東海テレビを騙った電話が2件あったことがわかっています。

【1件目】

世論調査という名目で非通知電話で、家族の人数や老後の預金額などを聞かれた。

【2件目】

世論調査という名目で電話で年金についての質問と言われた。

 東海テレビでは、家族人数や老後の預金額などについての「世論調査」を行っていませんのでご注意下さい。