国内ではピークから“半減”…東山動物園で生まれた貴重な『コアラの赤ちゃん』大人気 名古屋

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 東山動物園でいま、人気を集めているのは去年生まれたばかりの赤ちゃんコアラ。コアラは世界的に数が減り続け、今や絶滅危惧種、とても貴重な存在なんです。

 お母さんに抱かれて木の上で気持ちよさそうに眠るコアラ…。去年7月、東山動物園で生まれた赤ちゃんです。今年になって、お母さんのお腹の袋の中から顔を出し始め、今では時々袋から出てくることも…。

 コアラの赤ちゃんは生後6か月ぐらいまで、お母さんのお腹の袋の中で育ちます。

 袋から出るようになっても甘えん坊...お母さんが食事中もお腹にぴったりくっついて離れません。

Q.コアラ見ましたか?

男性客:

「見えました。小さくてかわいかったです」

女性客と子ども:

「見られると思ってなかったので、すごくかわいかったです」

男の子:

「自分も小さなころ、ああいうふうにやってたのかなって」

 まだ性別はわからず、名前も決まっていないコアラの赤ちゃん、実は東山動物園にとって待望の赤ちゃんでした。いま、日本の動物園でコアラの減少が問題になっているんです。

 東山動物園に初めてコアラがやってきたのは1984年。動物園には連日行列ができ、街にも横断幕がかかるなど大フィーバー。

 そして、2年後には国内初の赤ちゃんも誕生。しかし、コアラは飼育も繁殖も難しい繊細な動物。1997年のピークには日本国内で96頭いたコアラが、今では50頭に。

 故郷のオーストラリアでもその数は減り続け、3年前には絶滅危惧種に指定されました。

 東山動物園では30年ほど前から繁殖に向けた取り組みを続けています。

東山動物園・教育普及主幹 今西鉄也さん:

「自分たちが所有しているコアラをお互いに貸したり借りたりして、より多く繁殖できるような状況を日本全体で作ろうと取り組んでいます」

 現在は、東山動物園のほか、鹿児島県や兵庫県など国内7つの動物園と協力して、コアラのレンタルなどを行っています。

 東山動物園では2017年、オスの「ピース」と「マックス」が相次いで死に、繁殖が難しい状況に。そこでやってきたのが東京の動物園に貸し出されていたオスの「タイチ」です。

 その「タイチ」とメスの「ホリー」の間に生まれたのが今回の赤ちゃんです。

東山動物園 今西さん:

「東山動物園でコアラは非常に人気がある動物でですね。ただ、人気のある動物が絶滅危惧種になっている。コアラに注目浴びるためにも、増やして維持していきたいと思います」

 コアラの減少に悩む中、生まれた待望の赤ちゃん。3月にはオスかメスか分かるということで、その後、名前を募集する予定です。