「おらだの山」に登頂8000回・誕生日にお祝い登山 山形市の81歳男性

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山形市にある富神山に毎日休まず登り、登山道の安全を守ってきた男性がいる。登頂回数は実に8000回に達し、登山仲間と「お祝い登山」をした。

山形市西部にある整った三角すいの山、これが標高402メートルの「富神山」。山形市門伝の小笠原健さんはこの山に登ることを20年近く日課にしてきた。81歳の誕生日だった14日も登山口に姿があった。

登頂8000回という大きな節目を記念した「お祝い登山」。たくさんの登山仲間が駆けつけてくれた。幼いころから富神山を遊び場にしてきた小笠原さんだが、回数にこだわり始めたのは63歳の時。趣味である運動の最中に足をけがし、障害者手帳を持ったのがきっかけだった。

(小笠原健さん)

「他人と同じくらいそれ以上に歩きたい。負けてたまるかですよ。(自分は)まだまだ障害者のうちに入ってない」

けがの影響で小笠原さんの右足は3.5センチ短くなった。それでも重度の障害がある人たちに比べれば「自分は好きなことができる」「へこたれてはいられない」と挑戦を開始、過去には1日に7回登った日もあった。

(小笠原健さん)

「(Q全然息上がっていない?)このぐらいゆっくり歩くならまだまだ序の口にもならない。(Qきょうは始めて?)2回目。きょうは家を出たのが4時」

山に登る人たちが転ばないよう危険な石や木の根を取り除きながら山頂を目指す。富神山を安心して楽しんでもらうため登山道の安全を守るのも日課の一つとなっている。

(小笠原健さん)

「おらだの山だからみんなにいっぱい登ってもらいたいと思って、その安全の為ちょっとでも役に立てばと思って片づけ、整理して登っている」

登り始めてから約1時間。山頂で小笠原さんを迎えたのは別の登山仲間たちだった。手作りの横断幕で「8000回の登頂」と「81歳の誕生日」を祝ってくれた。そして偶然居合わせた小学生たちからはハッピーバースデイの歌のプレゼント…。思わず笑みがこぼれた。

(小笠原健さん)

「格別です。こんなことは初めてで家でも誕生祝いを本気でしてもらったことが無い。(Q今後の目標は?)1万回達成。何年かかるか分からないよ。先のことは分からないから」

次に目指すのは登頂1万回。きょうもあすも小笠原さんは富神山に登り続ける。