認知症予防効果に期待・山形のコメ「どまんなか」に有効成分

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20年以上前にデビューした山形県産米の「どまんなか」が再び注目を集めるかもしれない。山形大学の研究チームが認知症の予防効果が期待される成分を多く含んでいることを突き止めた。

「どまんなか」は1993年に「はえぬき」とともにデビューした山形県産のコメ。中山間地の主力品種として位置付けられた。そのどまんなかに関する興味深い研究結果が7日、発表された。

(山形大学農学部・渡辺昌規准教授)

「どまんなかにフィチン酸が高蓄積していることを明らかにした。フィチン酸はアルツハイマー型痴呆症の予防に効果があることも明らかになっている」

山形大学農学部と県の研究機関による共同研究チームは4年前からどまんなかやはえぬき、コシヒカリなど17品種を対象に、米ぬかに含まれる「フィチン酸」と呼ばれる有機リン化合物を調べてきた。その結果、同じ条件で栽培したにも関わらず、フィチン酸含有率は品種によって大きく異なり、中でもどまんなかの含有率は4%台と、他品種に比べ3割ほど多いことを突き止めた。

フィチン酸はアルツハイマー型認知症の予防に有効とされ、また、がんの進行を遅らせる効果も期待されるとして、海外ではサプリメントとして販売されている。

(山形大学農学部・渡辺昌規准教授)

「どまんなかを含む品種において高フィチン酸蓄積品種が見つかったということで、今後これが山形県の品種の特徴として差別化やブランド化など6次産業の育成につなげていきたい」

どまんなかは1995年の記録的冷害で大きな被害を受け、近年、新品種の開発も進んだことから、県産米の作付面積に占めるシェアはピークの20%から0.5%にまで減っている。県はどまんなかの再評価につながることを期待し、山形大学は今後、フィチン酸を含む米ぬかを使った機能性食品の開発などを進めたい考え。