求む!ジュンサイ摘み手 「沼の保全」にも一役 山形

さくらんぼテレビ 地域

村山市特産のジュンサイ。摘み手の人手不足を解消しようと新たな取り組みが始まった。「沼の保全」にも一役買ってもらおうという試み。

つるんとした喉越しが特徴の夏の味覚「ジュンサイ」。村山市にある大谷地沼は江戸時代から続く産地として知られる。

(記者)

「採取組合が7日から販売を開始したのがこちらの収穫チケット。チケットを購入すると一般の人もジュンサイの摘み取り体験をすることができる」

チケットは沼の組合事務所で1枚1000円で販売し、購入すると組合員の指導を受けながら箱舟に乗って摘み取り体験ができる。摘み取ったジュンサイは1キロまで持ち帰ることができ、それ以上取れた場合は組合に買い取ってもらうこともできる。

この取り組みの背景には、組合が抱える慢性的な「人出不足」がある。

(採取組合組合長・西川孝士さん)

「高齢化、取る人がいないということで、何とかジュンサイの量を確保したいということで」

最盛期は100人以上いた組合員も現在は約30人まで減少。ジュンサイの収穫量もピーク時の10分の1まで減っている。

(採取組合組合長・西川孝士さん)

「毎年新芽が出てくる。これをとらなくてはやっぱり次々出てくる芽が大きい葉っぱになる。来年に影響して来年は芽が出なくなる」

採りきれなかった芽が日光を遮ることで、成育の悪化につながる。

(採取組合組合長・西川孝士さん)

「太陽が当たらないと水の環境が非常に悪くなる。悪循環の繰り返し。酸素が入らないと沼の水は黒くなる」

組合が4年前から始めた「箱舟漕ぎレース」は単に産地のPRというだけではなく、沼を撹拌することで酸素を供給し環境を整えるという大切な意味も含まれている。

しかしこのイベントも組合員の不足で去年から打ち切りに。7日販売を開始した「収穫チケット」には少しでも収穫に協力してもらいたいという願いが込められている。

(観光客)「(摘み手は)子供がいる世代、若い人なんかいいんじゃないか」「あの箱舟初めて見た。ちょっと怖いけどトライしたみたい。きっと仙台に紹介すると(人が)押し寄せる」

すでに6日から電話予約が入るなど出足は好調で、期待も高まる。

(採取組合組合長・西川孝士さん)

「収穫量が多くなってお客さんに提供できる数が多くなるとことを期待している」

ジュンサイの収穫は7日から7月31日まで続き、チケットは収穫希望日の3日前までに予約が必要。組合は収穫期間中に1000人の人出を見込んでいる。