北海道の地震で液状化被害 秋田県内での危険性は

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北海道を襲った地震では住宅街や市街地で液状化による被害が目立っている。

秋田県内で大地震が発生した場合同じような被害が起こりうるのだろうか。

     

今月6日午前3時8分ごろ北海道胆振地方中東部を震源とする最大震度7の地震が発生した。激しい揺れが各地を襲い道内全域で約295万戸が停電。交通網も寸断されライフラインが完全にまひした。

そして市街地で特に被害が目立ったのが「液状化」。住宅が大きく傾いたり損壊したり元の地形が分からないほど被害が大きくなった場所もある。

砂の地盤が激しく揺さぶられると砂の粒子がばらばらになり水に浮いた状態になる。ばらばらになった砂の粒子が沈み地面に水が出てきたり地面の裂け目から砂まじりの泥水が噴き出したりする。地面は液体のようにやわらかくなり建物などを支える力を失う。これが「液状化」と呼ばれる現象だ。一般的に河川や田んぼなどを埋め立てた場所や沿岸部で起きやすいと言われているほか揺れの強さや長さも関係している。

秋田大学の水田敏彦教授は「震度6強だと液状化しない地盤が震度7だとしたりする。記憶に新しいのは東日本大震災で浦安が液状化を起こしたがあれは非常に大きい地震だったから2~3分もの間何度も揺れた。揺れの回数が多いほど液状化しやすい」と警鐘を鳴らす。

万が一秋田県内で地震が起きた場合に水田教授は「震度6弱程度の揺れが起きれば液状化する場所が出てくる。基本的には昔液状化を起こした場所が再び起こすのではないか」と懸念を示した。1983年に発生した秋田県沖を震源とする「日本海中部地震」では県内の広い範囲で液状化による被害が確認されている。「地盤は変わらない。一昔前までは一度液状化を起こすともうしないと言われていた時もあるがそうではない。元々そういう土地だということ」と話す。

また35年前住宅地が大きな被害を受けた新屋地区は現在整備され住宅が立ち並んでいる。しかし秋田市はこの辺りを含む日新小学校の学区は液状化の危険性を最も高いランク5に定めている。被害を防ぐ方法はあるのか。

水田教授は「改良工事をすれば防ぐことが出来る。ただしお金がかかる。でも出来るしやっている。東日本大震災の時は対策工事をしていたところはほとんど被害が発生しなかった事例がある」と話す一方で液状化の危険性が高い場所にも住宅や公共施設などが立ち並ぶほか莫大なコストもかかるためすぐに工事に取り掛かることが難しい現状を指摘する。