熊本市役所の庁舎は耐震基準満たさず 大きな岐路に

テレビ熊本 地域

熊本市役所の庁舎が耐震基準を満たしていないことが5日、明らかになりました。調査結果を市議会特別委員会が説明しました。基準を満たすには『増杭(ましぐい)』という建物外側と内部の地下に約210本の杭を新たに打つ補強工事が必要です。ところが地下には大がかりな空調設備や電気設備などがあり、ここに杭を打つことは現状できません。また、建物外側に杭を打つ際は、建物が道路の境界いっぱいまで建てられているため、庁舎周辺の市道を1年ほど全面閉鎖する必要があります。同市は、想定の試算として現地建て替えなら約410億円、別の場所に建て替えた場合で約340億円、大規模改修をした場合は約270億円などと説明しました。特別委員会では「何とも言い難い」「早くベストな方法を選ぶ必要がある」「他都市(政令市)の状況も出してほしい」などの意見が出され、江藤正行委員長も「びっくりしている。そこまでだったかという気持ち」と驚きを隠せません。大西市長は「私も大変驚いており、厳しい結果と受け止める。スピーディーかつ丁寧に対処しなければならない」と語りました。熊本市政全体に影響する巨額予算を伴う重要案件の浮上に熊本市役所は突如、岐路に立たされることとなりました。