赤瓦職人が会見 首里城の焼けた瓦を廃棄しないで!再利用を訴える

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県内の瓦職人でつくる組合が首里城の正殿に使われている瓦を再現するのは不可能だとして、焼け残った瓦を廃棄せず可能な限り再利用するよう声をあげた。

火災で焼失した首里城の正殿に使われていた赤瓦はおよそ5万5千枚。この瓦は現在では採取が困難な土が原料となっているほか高度な技術を用いているため再現が不可能としてきょう、瓦職人でつくる組合が県に対し、瓦を廃棄せず再利用するよう要請した。

▽県琉球赤瓦漆喰施工協同組合田端忠代表理事『土のブレンドが特殊で、(故人)奥原さんが正殿で作られた瓦は再現できないという結論になった』

1992年の首里城復元にむけて赤瓦の製作の奔走した奥原崇典さんへのインタビューが沖縄テレビのライブラリーに残されていた。

▽奥原製陶故・奥原崇典さん『やっぱりウチナーンチュが焼きたかったということですね』『土の問題からずっとやってきて、はっきり言って今でも苦労しているような状態ですから』

戦争ですべてを失った沖縄には文献や技術も残っておらず、当時、県内での製作は困難と言われていたのを可能にしたのは奥原さんの情熱でした。

『品質を高めるために焼しめていこうと。焼しめていくとどうしても黒っぽくなっていくと千度以下で焼いているときは問題なかったのが1050度超すとポンと出てきたり、そういう苦労がありました』

奥原さんは通常、千度が限界といわれる瓦を焼く温度を1080度まで上げ雨漏りしない最高級の赤瓦を作り上げました。

9年前に正殿の漆喰の塗り替えに参加した瓦ぶき職人の田端さんはきょうの会見で、こう訴えた。

▽県琉球赤瓦漆喰施工協同組合田端忠代表理事『一切風化していなくて、私個人的にも実感した、100年持つ瓦だと実感していたところだったそういう意味もあって、証としていくつかでもいいから拾いあげたいなというのが願いですね』

赤瓦は沖縄特有のもので瓦を製作する職人、その瓦を葺く職人いずれも人材が限られているため組合では、一枚でも多く焼け残った瓦を回収し再利用していきたいと訴えた。また、朱色に輝く首里城の復元、再建の過程で未来を担う後継者の育成にも繋げていきたいと職人たちは力を込めた。