日産九州が一時操業停止 取引先や物流にも影響 長期化懸念 「SARSの時と比べ物にならない」福岡県

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収束が見えない新型ウイルスの影響は、福岡のものづくりや物流の現場にも広がっています。

日産は14日、苅田町の工場の生産ラインを一時停止しました

【従業員】

「(普段の生産ラインの仕事は?)ないと思います」

「早く戻ってくれればいいなと思います、通常通り」

「コロナウイルスの影響、ラインの生産にも関わってくるんで、まあ、止め続けるのかもしれないですね」

14日と17日、一時、生産を止める苅田町の日産九州の工場。

14日朝は従業員の姿もまばらでした。

【日産自動車 内田誠社長】

「台数の見通しを下方修正したことに伴い、販売による減益は860億円を見込んでおります」

世界的な販売台数の落ち込みで、11年ぶりに赤字転落した日産。

260億円の赤字に新型肺炎の影響は織り込まれていません。

そんな中、苅田町の工場が2月24日も休止することが決まりました。

日産九州の取引先にも影響が…。

【日産九州の取引先メーカー】

「工場に出向させている従業員の8割は休ませています」

「ずっと動かなければうちの会社も厳しくなるでしょう」

【日産自動車 内田誠社長】

「サプライチェーンとか物流網で、今中国の中でも我々も日々状況が変わっております」

「すでに影響がリスクとして現れているところは大きくあります」

その物流にも影響が及んでいます。

【門司港運 野畑昭彦社長】

「2月がですね18隻抜港、要は門司港には船が入って来なかったと」

「メインはコロナウイルスによる中国の工場の動きが停滞したということで、予定されてた船が来なかったと」

中国から多くの自動車部品が荷揚げされる門司港に拠点を置く、門司港運の野畑昭彦社長は、影響の広がりと長期化を懸念しています。

【門司港運 野畑昭彦社長】

「船が一時的に来なくなった、そしてまだ仮に船が来て積んだとしても今度中国のほうで荷下ろしができないとか」

「港自体もまともに動いてないというのが現状だと思いますんでね」

「中国が今、出てこない持って行けない、そういう環境が世界にこれが及ぼすと」

専門家は、中国が国際経済で占めるウエートが拡大しているため、影響の広がりがさらに懸念されると指摘します。

【九州経済調査協会 渡辺隼矢さん】

「2000年代前半のサーズのときに関しては、そもそも中国の経済規模っていうのがまだ小さかったっていうのがあります」

「国際間でのネットワークであったり、分業体制というのが広まっていったというのも、2000年代以降さらに進化しているという部分もございますので、今回影響っていうのは、SARSのときと比べものにならないほど大きくなっているのかなと」

北部九州での2018年度の自動車の生産は143万台あまり。

物流の停滞が産業に及ぼす影響は、当面、見通せそうにありません。