海底から“恵比寿像”引き揚げ 津波で流出し8年10ヵ月ぶりに「姿」を現す〈宮城・気仙沼市〉

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8年10ヵ月ぶりの「姿」に、住民たちは喜んでいます。東日本大震災の津波で流出していた宮城県気仙沼市の「恵比寿像」が1月14日、近くの海底から引き揚げられました。

引き揚げ作業は14日午前10時から始まり、業者のクレーンでゆっくりと海底から吊り上げられていきました。

1932年に建立された初代「恵比寿像」は、戦争で供出。

その後、1988年に二代目が再建、気仙沼市の観光名所の一つで海上に立つ朱色のあずまや「浮見堂」そばに設置されました。

漁業関係者からは大漁祈願や航海安全のシンボルとして親しまれていましたが、震災の津波で流され、その後の捜索でも見つかりませんでした。

そうした中、去年11月、「浮見堂」の再建工事で、付近の水深3メートルほどの海底に横たわる「恵比寿像」が発見されました。

引き揚げられた「恵比寿像」は手に持つ釣り竿が折れていたものの、大きな損傷はなく8年10ヵ月ぶりにその姿を現しました。

五十鈴神社 神山正志 宮司

「元の姿で戻ってきたのが一番ありがたい」

すでに、市民が基金を立ち上げて代わりの像を造っているため、引き揚げた像は五十鈴神社に奉納し、新たな像を元の場所に設置するとしています。

三代目恵比寿像建立委員会 臼井賢志 委員長

「三代目を祭ろうと思っていたが、複雑な思いもあるが喜ばしいことだ」