予算オーバーに作業の遅れも かまくら職人始動も…雪はどこ 秋田・横手市

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 秋田県内はこれから小正月行事など冬まつりが盛んになるが、雪不足で開催に影響が出てきそうな催しもありそう。秋田県横手市では14日、「横手のかまくら」に向け職人たちがかまくら作りを始めたが、雪がなく頭を悩ませている。

 毎年2月15日、16日に開催される横手市の「横手のかまくら」は、市内に立ち並ぶ80基のかまくらとともに幻想的な雰囲気を楽しめる伝統行事だが、2020年はピンチを迎えている。

 かまくら1基を作るのに30トンの雪が必要だが、祭りを1カ月後に控えたこの日の朝、横手市の積雪はゼロ。

 こうした中、かまくらを作る職人の拠点となる詰所が開所した。

 横手市の高橋大市長は「おもてなししますという話をああらゆるところでしてしまった。かまくらがない状況は、とてもじゃないが許されない」と危機感を強めた。

 初日のこの日は、隣の羽後町の山間で雪を積み込み5台のトラックで輸送したが、それでも雪が足りず職人は頭を悩ませていた。

 手持ち無沙汰に「雪待ちだ」と話すかまくら職人たち。「遅れてる。雪をどんどん持ってきてもらえれば積めるが、車が遅い」と作業の遅れを懸念していた。

 かまくら職人の北嶋勝雄親方は「こんなに雪が少ないのは自分は初めて。みんな雪が降ってくれればと思っていると思う。職人たちも大成功に終わるようにと思っている」と今後の降雪に期待していた。

 一方、市の観光協会は東成瀬村や岩手県の旧湯田町からも雪を運ぶことにしているが、市外から運び入れるのに約500万円の経費がかかるとしている。

 協会の打川敦会長は詰所の開所式で、市と市議会に財政面などでの支援を求める嘆願書を高橋市長に手渡した。

 打川会長も「期待を裏切らないようにきれいなかまくらを作りたいが、観光協会だけの力では及ばない。積雪が40センチ、50センチあれば足りる。何とか降ってほしい」と、まとまった雪を待っていた。