100周年のスズキ・鈴木俊宏社長 衝撃を受けた“クルマの次”とは…

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自動運転の技術革新が進む自動車業界。今年はどんな年になるのか、自動車の未来はどうなるのか、自動車メーカー、スズキの鈴木俊宏社長に聞きました。

去年12月、東京で開かれた新車発表会。

スズキ・鈴木俊宏社長 「この100年私たちを取り巻く環境は大きく変わり、それに伴いスズキも変化してきました」

社長に就任して今年で6年目を迎える、自動車メーカー・スズキの鈴木俊宏(すずきとしひろ)社長。

不正検査が発覚し、去年は業績が悪化。会社として100周年を迎える今年を、改めて土台作りの年と位置付けています。

スズキ・鈴木俊宏社長 「試練という意味では完成検査の問題で皆さんにご迷惑をおかけしたというのもありますし、グローバルに見るとインドの景気の落ち込みがあります」

◆鈴木社長が注目するのは四輪二輪ではなく・・・

100年に1度の大変革といわれる自動車業界。技術革新が進む中、鈴木社長がいま最も注目している新しい技術があります。

鈴木社長 「うちのクーポとミトラ。ミトラは私のプレゼンでも相棒として私の後を追っかけてくれたんですけど」

センサーで人の歩くスピードに合わせて、ついてくるロボット。

高齢者の歩行補助から、子育て世代の荷物の運搬など、幅広い用途を視野に入れています。

鈴木社長 「そういうような自動運転を見据えた、あるいは高齢化社会に対応したところでのラストワンマイルを担うということ。セニアカーの次ってどうなんだ、というところで考えてくれた車ということで、こういう時代も来るんだろうなと。四輪二輪というよりも、クーポとミトラということを今後考えていかなければいけないのかなということで、改めて衝撃を受けました」

◆自動運転の“実用化”元年に

また、今年は自動運転の実用化が期待できる年となります。国は運転手の監視のもとで自動運転する「レベル3」の車について、公道で走行できる法整備をしました。

各メーカーがオリンピックを迎える今年、自動運転の実用化を目標として掲げていますが、一方で、鈴木社長は慎重な姿勢を見せます。

鈴木社長 「自動運転をやろうとしても一番の問題は人の介在かなと思いますし、環境をどういう風に作り上げていくか、インフラをどう作り上げていくか。今年は本当にオリンピックパラリンピックということで、そういうところは盛り上がると思うんですけど、自動車業界がその盛り上がりについて行って盛り上がるかというと、僕はそういう感じはしていなくて、非常に苦しい状況が続くんじゃないのかな」

◆鈴木社長の「理想の車」は?

最後に、理想の車のかたちを聞いてみました。

スズキ・鈴木俊宏社長 「未来の車の理想像というより、僕らの世代は車ってやっぱり自分で操って楽しめなきゃ意味がないと思っています。自動運転で移動していくということは大切なんだけど、操る楽しみというか、風を感じて風を切りながら進む二輪の楽しさとか、人間の五感を通じて楽しめるような車づくりも一つはしていきたい」