秋田県内クマ被害相次ぎハンターも襲われる… 知事「専門部署の設置も検討」

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 秋田県内でクマによる人身被害が相次いでいることを受け、佐竹県知事は3日の秋田県議会で被害防止対策などにあたる専門の部署の設置を検討する考えを示した。

 秋田県内では2019年度、前年度の同時期より9人多い16人がクマに襲われけがをしている。このうち11人が住宅地近くでクマに遭遇している。

 開会中の12月秋田県議会は3日も一般質問が行われ、自民党会派の鈴木雄大議員が「他の都道府県のクマとの共生に向けた先進的な取り組みを参考にするほか、最近の被害発生状況等を踏まえ専門部署を設置するなど、さらなる被害防止対策が必要では」と述べ、クマ被害の防止対策について知事の考えをただした。

 これに対し佐竹知事は「他の道府県で研究されているドローンやベアドッグを活用した追い払いなど、捕殺以外の被害防止対策についての情報収集に努めるほか、野生鳥獣対策を一元的に取り扱う専門部署の設置についても研究していく」と新たな可能性に言及した。

 また、11月に秋田県鹿角市で猟友会員がクマに襲われた事故にも触れ、駆除にあたるハンターの確保と育成の強化を求めた。

 佐竹知事は「狩猟免許の取得費用の補助を始めた2016年度以降の3年間で免許取得者は倍増していて、このうち約4割は40代未満。確実に若返りが図られている」と説明し「2020年度には狩猟技術訓練施設が新たにオープンし、訓練環境が整う。若手狩猟者を対象とした技術講習会を開催するなど、対象鳥獣捕獲員の確保育成に努めていく」と手ごたえを示した。

 例年クマは12月の半ばには冬眠するとされているが、2019年はブナの実が大凶作。今後もクマがエサを求めて人里に出没する可能性が高いとみられていて、県は12月末まで「ツキノワグマ出没警報」を発令している。