避難所から仮設住宅へ 一日でも早く…「住み慣れた我が家で」 長野市の避難所 あす1ヵ所に統合

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台風19号による災害からおよそ1ヵ月半。長野市の避難所はあす3日、1ヵ所に統合され、週末は多くの避難者が仮設住宅への引越しや自宅に戻る作業に追われました。仮設住宅に中継カメラが出ています。

(中継)

完成したばかりの仮設住宅に、生活の明かりがともっています。こちらは、長野市の昭和の森公園です。長野市は、避難者の応急仮設住宅として、市内4ヵ所に115戸を建設しました。こちらの公園には45戸がつくられ、うち入居が決まっているのは19戸です。きょう夕方4時の段階で、3件の申し込みがあるということです。

きのうから始まった仮設住宅への入居。被災者の皆さんが、どのような思いで避難所を離れ、仮設住宅へ入居したのか、きのうからの表情を取材しました。

(VTR)

若槻団地運動広場の木造の仮設住宅。市の担当者から鍵を受け取った入居者は、早速、部屋を確認。

豊野町の住民・池内清司さん:

「きれいですね。これから新しく生活していかないと。ここに慣れていかないといけない」

妻・すみ恵さん:

「不安はいっぱいだけど、仕方がない。一個一個やっていかないと」

昭和の森公園の仮設住宅は、プレハブ工法です。長野市赤沼の農家・前島文治さん(83)と万喜子さん(81)の夫婦もきのう鍵を受け取り、一部の荷物を運び込みました。

妻・万喜子さん:

「新しい家に入れて良かったと思います」

前島文治さん:

「こんなにきれいな所に住まわしてもらい、ありがたく思っています」

赤沼の自宅は堤防決壊で2メートル近くの浸水被害に遭いました。所有するりんご畑や、りんごの貯蔵庫も浸水し、大きな被害を受けました。以来、日中は家の片付けを、夜は避難所へという生活を送ってきました。昨晩は、「仲間と最後の夜を過ごしたい」と避難所に戻りました。

12月1日夜…。

前島文治さん:

「さびしいといえば、さびしいけど。(明日から)とにかく頑張ってやらないと」

2日朝…。

妻・万喜子さん:

「おはようございます」

前島文治さん:

「(荷物が)重たいな」

布団などの荷物を詰め込んで、いよいよ50日、過ごした避難所を後にします。

前島文治さん:

「みんな良くしてもらってありがたいと思います。時に散り散りばらばらになるけど、また会う日までよろしくと」

妻・万喜子さん:

「多分、こっち(和室)で寝るようになるでしょうね。こっち(洋室)はご飯食べたりいろいろ。(お風呂は)ゆっくり入れるでしょうね」

テレビや洗濯機は、まだ揃っていませんが、以前のような日常が戻り始めました。大好きなお茶の時間も。

前島文治さん:

「ちょっとは、ほっとしました」

休憩も束の間、2人はこれまで通り、自宅へ。仮設住宅で使う生活用品などを準備しました。仮設住宅は気に入りましたが、やはり住み慣れたわが家を修理し、赤沼に戻りたいというのが2人の本音です。

前島文治さん:

「向こうの方がきっと住みやすいと思うけど、住み慣れたところが一番いい」

妻・万喜子さん:

「戻ってきたい気がします」

被災から50日。多くの被災者が次の一歩を踏み出しています。

(中継)

仮設住宅への入居をお伝えしました。仮設住宅はまだ54戸空いていて引き続き入居を受け付けるということです。さて、市内の避難所には先週金曜日の段階で240世帯535人がいましたが、けさの時点で半分以下の106世帯235人に減りました。あすで避難所は長野運動公園だけとなり、市によりますと、34世帯87人が入るということです。