鈴木知事、最大会派・自民党 お互いに決断できず…IR誘致断念の背景  北海道

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 鈴木知事は29日の道議会で、統合型リゾート=IRの誘致について、国への申請を事実上断念すると表明しました。

 【知事発言のポイント】

 29日の道議会での発言ですが、鈴木知事は「限られた時間の中で、希少生物への対応など環境への配慮を行うことはできない」として、誘致を見送る考えを示しました。

 ただ、道議会では推進する一部の自民党の道議がどよめくシーンがありました。

 知事はまず、道内の経済発展に寄与するとしたほか、道民に期待感があることを受けて「誘致に挑戦する」としたんです。

 推進派の議員は「これは誘致か! 」と思ったのですが、その後「来るべき時には挑戦できるように準備をする」ということで、事実上見送りを表明しました。

 国は7年後に認定区域を見直すことにしていますが、その時の状況は分からず、誘致を推進してきた人たちからは失望の声が広がりました。

 【知事の判断要素は? 】

 判断の背景ですが、プラス、マイナス両面を天秤にかけてみるとプラス面は「税収」です。道の試算では、IR全体の売り上げ高は年間約1560億円、税収は最大で234億円に上ると見込まれています。

 また、経済界も8団体が早期の誘致表明を求めるなど後押しをしました。

 ただ、知事に要望を行ったのは11月25日、今回の議会が始まる前日ということで、動きは活発とは言えませんでした。

 一方、マイナス面としては「環境への影響」。希少な動植物が調査で見つかったということもありました。

 そして、やはり大きかったのは、議会の最大会派自民党がまとまらなかったことです。

 自民党からすれば、「知事が先に表明すれば支える」としていてました。また、自民党の一部の道議は道の環境対策などについては十分ではないと感じていて、それがクリアされませんでした。

 一方の知事は「議会の代表である道議会の判断は重い」としていて、互いに決断することができなかったというわけです。