負担の軽減目指して 医療現場のニーズを企業に提案 秋田

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 より精度の高い医療を目指して現場のニーズを直接企業に提案する発表会が20日、秋田市で開かれた。患者も医療関係者も快適に過ごすには最新の技術が必要なようだ。

 医療機器メーカーやJAの厚生連病院などから約220人が参加した医療のニーズ発表会。医学と工学が繋がる「医工連携」を目指す人たちだ。

 20日は9つの病院からそれぞれの現状が伝えられたが中には秋田県の課題の1つ「高齢化」が原因となっているものもあった。

 例えば高齢者を診察するとき耳が聞こえづらい患者が多いため医師が話す声が大きくなり個人情報が漏洩してしまうこと。また、寝たきりなどで意思表示が難しい患者の痛みの程度が分かりづらいとの声も聞かれ、わずかな顔の変化から情報がわかる顔認識システムの活用が求められた。

 そして20日は各メーカーが開発した製品も紹介された。

 看護師の点滴業務をサポートする機器は点滴の終了や異常がアラームで知らされるほかタブレットで複数の点滴を同時に管理できる。

 さらに介護ロボットもあり、全身を撮影して体のゆがみをチェックし自動でそれぞれに合った運動を提案してくれる。

 参加した医療メーカーの担当者は「現在人手不足が深刻化しているという声もあるので職員の負担の軽減に繋がる介護ロボットの魅力を伝えることができた」と話した。

 また、病院側は「患者が来るのを待つだけではなく、ITなどの情報通信ツールを生かすことで高齢化の進んだ秋田でもより良い医療を提供できると思う」などと期待を寄せる。

 高齢化や人手不足に一役買う「医工連携」の今後に注目したい。