防護柵がある現場でも迅速に 秋田の高速道で事故対応訓練

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 高速道路で事故が発生した際の救助や事故処理を行う訓練が19日、秋田県由利本荘市で行われた。片側1車線のセンターライン上には防護柵が設置され、対応する職員の活動が制限されるという厳しい想定での訓練となった。

 2016年11月に秋田県大仙市の秋田自動車道で発生した死亡事故。片側1車線の対面通行だった場所で、乗用車がセンターポールをはみ出して対向車と正面衝突し2人が死亡した。同様の重大事故を防ごうと、高速道を管理する国土交通省やネクスコ東日本は、対面通行区間のセンターライン部分にワイヤーでつないだ防護柵の設置を進めている。ワイヤロープ防護柵と呼ばれるセンターライン上に設置された柵は、はみ出し事故に対しては有効だが、事故処理や救助の際に時間がかかるというデメリットがある。

 ワイヤロープ防護柵が設置された場所で事故が発生しても救助や事故処理を迅速に行えるよう、由利本荘市の日本海東北自動車道本荘インターチェンジ近くの敷地で、警察や消防、国土交通省の職員約60人が参加して訓練が行われた。防護柵が設置された場所の反対の車線に到着した隊員は、現場に入るのにも一苦労。警察が到着する前は、自分たちで安全確認をしながら柵をまたいで、作業を進めなければならない。

 また、事故車両がふさいだ車線を通行止めにして、う回路を作る際はワイヤロープを外さなければならない。参加者は、知識として学んだ手順を実際に確かめながら実践し、より良い進め方がないか考えていた。

 秋田県警高速隊の渡部博樹隊長は「安全に対する意識が一番重要。現場で訓練すると車が来る来ないなど机上と違うことができる」と訓練の意義を強調した。

 警察と消防などは、反省点をまとめ防護柵が設置された場所でも迅速な事故対応ができるよう努めるとしている。