長野市 “浅川内水対策” 県に要望 浸水被害で排水機場が故障 完全復旧は再来年か... 

カテゴリ:地域

長野市は台風19号の大雨で内水氾濫が起きた浅川について、県に早急の対策を求めました。浸水被害で浅川の排水機場が故障し、完全復旧までには時間がかかる見通しで、早めの対策が求められます。

浅川流域の治水対策について、県に要望書を提出した長野市の加藤市長。

長野市・加藤久雄市長:

「今回の被災状況を踏まえて、再びこうした事態を招くことが無いよう県に早期に(対策の)実施をお願いしたい」

今回の災害では、千曲川の堤防決壊にくわえ、支流の浅川の水が千曲川に排出できずあふれる「内水氾濫」が発生しました。

きょう19日の要望の中で加藤市長は、県に遊水地などの内水対策や河川の堆積土砂の除去など、早急な対策を求めました。

さらに、要望した項目のうち、市が抱える大きな問題が「排水機場の故障」です。

(リポート)

「こちらが浅川の水を汲み上げるポンプですが、青いラインまで浸水したということで、現在、稼動ができなくなっています」

千曲川と浅川の合流地点には3つの排水機場があり、千曲川が増水した際は、水門を閉めて、ポンプで浅川の水を千曲川に排出。内水氾濫を抑える役目があります。

しかし、今回の災害では、堤防決壊の恐れがあったため、市はポンプを止めて作業員を避難させました。この後の浸水で3つのうち2つが故障。一つは仮復旧しましたが、第一排水機場は、2台の電動ポンプが壊れて今も使えず、復旧の目処は立っていません。このため排水能力が低下し、先月22日の大雨の際には、市は浅川流域の住民に早めの避難を指示しました。

このほか浅川流域では、市が管理する5ヵ所の排水機場と、篠ノ井にある千曲川流域の排水機場も故障しています。

長野市農林部・坂本晃係長:

「できるだけ早く早期復旧ができるように、防水・浸水対策を施した上で復旧対策をしていく」

きょうの要望では、排水機場の復旧と増設、国と県の排水ポンプ車を必要に応じて配備するなどの対策も求めました。

長野県・阿部守一知事:

「今回の同規模の洪水でも機能を失わないような浸水防止対策を行う」

現在の浅川排水機場の排水能力は通常時の75パーセントほど。通常の雨では大きな被害が出る可能性は低いとしていますが、完全復旧は「再来年」と見ており、早めの対策が求められます。

長野市・加藤久雄市長:

「浅川に降り注ぐ支川も含めて対応をお願いしたい」