日本代表の未来へ 「トス」! Vリーグ 東レアローズ・藤井直伸選手

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この秋、国内を沸かせたのはラグビーだけではありません。

石川佑希選手と西田有志選手。若きアタッカーの輝きは、日本男子を28年ぶりのワールドカップバレー4位へと導き、来年の東京オリンピックを前に“強い日本バレー”が帰ってきました。

さらに力を磨くため、代表戦士が凌ぎを削るのが10月に開幕した国内最高峰のVリーグ。東レアローズの日本代表3選手も16日から始まった静岡県内初開催の試合へ闘志を燃やす中・・・

永井俊樹アナウンサー 「今回、注目するはこちらの選手!」

注目は、司令塔、セッター、藤井直伸選手、27歳。

宮城出身、学生時代は全国で無名の存在でしたが、将来性を見込まれ2014年に東レ入団。

サイドではなく中央を多用する東レスタイルが、強気なトスワークの藤井選手の才能を引き出し、今や日本に欠かせぬ存在です。

藤井選手 「ミドルを中心とした速いトスワークが自分の武器なので、それが年々上達しているかなと思うので、その辺を見て頂ければいいかなと思います」

W杯で日本のテーマの1つが「速さ」

相手の裏を欠く藤井選手の速い攻撃の組み立ては、高さで勝る世界の強豪国に対抗しうる武器に。日本28年ぶりの4位は藤井選手の存在なくしては成しえませんでした。

東レアローズ・篠田歩監督 「そこ(速い攻撃の組み立て)は抜群にいいと思います。たぶん日本で一番だと思います。スパイカー陣を操って、攻撃力を上げてくれるのはすごく魅力です」

ここまで順風満帆、かと思われた藤井選手のバレー人生。

しかし、彼には決して忘れられぬ出来事がありました。

2011年、3月11日。故郷宮城・石巻市を津波が襲った東日本大震災。実家は被災し、家族は仮説住宅を余儀なくされました。水産関係の会社に勤めていた父は職を失い、彼は親に負担をかけられないと、ある決意をしました。

藤井選手 「震災が起きた当時は、バレーボールを続けるか続けないか、悩んでいた時もありました。まだ大学生だったけれど、大学を辞めて地元に戻った方が、家族が安心するかなと考えた部分もありました」

若き才能の未来を絶ってはいけない。当時、学生を無償支援したいという申し出があり、彼のバレー人生は繋がりました。

藤井選手 「両親が『こっちは大丈夫だからバレーボールがんばってね』と言ってくれたのが1番大きかったのかなと思います。バレーを続ける中ですごく支えてくれた部分が大きかったので、周りの方の支えがなかったら、僕はバレーボールを続けられていない」

苦難を乗り越えた先に、夢がある…無名だった彼が日本代表まで上り詰め、今年、列島を感動させたW杯の力。藤井直伸選手27歳、彼のトスは、日本の、そして東レの未来を切り開くはずです。

藤井選手 「静岡のホームゲームをきっかけに、大事な2連戦だと思うので、この2連戦しっかり2勝して、その先のリーグ戦に向けて弾みになればと思うので、最終的にはチームとして優勝できるように頑張りたいです」