山あいの魅力詰まった“素朴パン” 名古屋から“自給自足”に憧れ移住 地域に愛されるカフェ 長野

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特集は、長野市大岡のカフェです。20年ほど前に名古屋から移住した夫婦が営んでいます。特に評判なのは手作りのパン。市街地のスーパーでも売られていて素材にこだわり多くの支持を集めています。

ふんわり、もっちり。素朴な味わいで人気を誇るパンの数々。長野市大岡のカフェで作られています。

夜が明けたばかりの朝6時前。店はパン作りの真っ最中。

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「『くるみレーズンパン』と言いまして大岡産の古代米を練りこんだ生地をサンドした形」

カフェテラス・モモを営む早川幸枝さん(67)。パン作りは「趣味」でしたが、今ではスタッフと毎日たくさんのパンを焼くようになりました。

作業の合間に・・・。

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「飽きないですよね、(山の)色も違うし雲の感じも違うし。これがないと即決はしなかったですね、これだけ見えるから。即決ですよ、大岡に。最高の職場です」

早川さんが名古屋市から合併前の旧大岡村に移住したのは1997年。自給自足の暮らしに憧れ、辿りついたと言います。得意のパン作りを生かそうと早川さんは、2002年、空いていた村の施設に、カフェをオープンさせ、その後、パンの販売にも力を入れるようになりました。

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「ここに来たからには、大岡の魅力をみんなに発信したいなと。食べ物もそうだし、景色もそうだし。これは大岡村で作った玄米、近所の農家さんの」

こだわりは、地元の食材です。

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「ここでちゃんとしたものを作る農家さんがあってこそ、成り立つというようにしていきたいし、こういうものが豊富にある。タカキビ(ソルガム)という雑穀、私の大好きな雑穀」

大岡で昔から栽培される「タカキビ(ソルガム)」は、移住して間もなく、早川さん自身も栽培を始めました。

忙しい幸枝さんを見て、数年前から夫の和夫さんがパン作りを手伝っています。

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「もう私より上手になりました」

パンを焼くのは、和夫さんの仕事。家庭用のオーブンを駆使します。

夫・和夫さん:

「毎日違う条件で、ちょっとずつ違うパンができる。やめたらそれで終わり。やめるまでは毎日、修業」

朝9時ごろパンが焼きあがりました。

くるみレーズンパンに丸パン、古代米、カボチャ、ソルガム、山型食パン(玄米)。

オープン早々、客が訪れました。

松本市から:

「おー、おいしいこれ。もちもちですね」

モモのパンは評判となり、現在は市街地のスーパーでも売られています。

買い物客:

「素材が安心なのを使っていて。子どもが好きなので、それでよく買わせてもらってます。甘みがあるので、子どもたちもそのままで食べられるので」

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「これを今から大岡地区に販売に参ります」

昼前、車にパンを積み、地区を回ります。大岡支所へ。

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「こんにちは、モモでーす」

職員たちがお待ちかね。

職員:

「やっぱり歯ざわりが違う。とっても味わいがある」

「山あいでお店があまりないので、頑張っていただいてありがたい」

診療所でも。

診療所の医師:

「これこれ、このパンがおいしい」

診療所の医師も大ファンです。

診療所の医師:

「焼いただけでおいしい。香りがいい。しかも超マニアのお姉さんが作っているので、無添加。オールナチュラル」

過疎化と高齢化が進む大岡。でも都会にはない魅力が一杯です。

モモのパンは地元の良さを再認識させ、地域の外にも発信する大岡に無くてはならないものになっています。

さらに、早川さんは去年、大岡で暮らす魅力や尊さを伝える本も出版しています。

本の「帯」を書いたのは 古い友人である 歌手の竹内まりやさん。

カフェテラス・モモ 早川幸枝さん:

「ここで暮らして力をもらったし、元気に暮らせている。もっと大勢の人が来て見直してもらいたい。こんなパンを作っているのは、どんなところだろうと。『宣伝ツール』と思って、パンを一生懸命作って食べてもらっている」

山あいに佇むカフェ。大岡の魅力を発信しています。

(動画は一部)