福島県相馬市の避難所は13日で閉鎖「住むところも提供してもらったが…」市営住宅の一時提供は3ヵ月 

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福島県相馬市のスポーツアリーナそうまは11月12日現在、相馬市内にある唯一の避難所で、掲示板には「13日午後5時に閉鎖をする」といったお知らせが張られていた。

相馬市では台風19号の直後、最大でおよそ1300人が避難所に身を寄せこの避難所にも一時は550人を超える人がいたが、13世帯16人に。

13日の避難所閉鎖を前に1組の親子がこの場所を後にした。

13日の避難所閉鎖を翌日に控え引っ越しの準備を進めていたのは相馬市中村の佐藤浩一郎さん(52)と母親のツギさん(82)。

台風19号が接近した10月12日から避難生活を送ってきた。

佐藤浩一郎さん:「新しいところに行って、3カ月だけですけど、ゆっくりはできるかな…」

台風19号で床上浸水した佐藤さんの自宅。

借家だったこの家は被害が大きく取り壊しが決まった。

10月28日 その家で片づけをする息子の浩一郎さんの姿が。

佐藤浩一郎さん:「避難所から出ていく人はいますけど、今のところ自分は見通しないですね。だから早めに希望になるような光が欲しいなって」

不安を抱えながら避難所に身を寄せていた佐藤さん親子。

この時から2週間…避難所の閉鎖に伴い市営住宅に引っ越すことになった。

久しぶりの2人だけの空間。ツギさんが大好きなテレビも1か月ぶりにみられるようになった。

母・ツギさん:「今度はなんでもみられるから、自分勝手にこうやってみられるから、幸せです。息子のおかげです」

安心した一方、市営住宅の一時提供は3カ月間と決まっていて、この先の不安が消えることはない。

佐藤浩一郎さん:「住むところも ちゃんと提供してもらったので安心もあるけれども、先がまだ見えないという所がある。今まで通り、徐々に前の生活に戻れたらなと思っています」

<取材をした福テレ小野田明記者が感じたこと>

避難所にいる他の人も13日午後5時までには全員が市営住宅や民間アパートなどに引っ越すことになっている。

佐藤さん親子の引っ越しを取材していると住宅には移れたものの、家財道具など日常生活に欠かせない沢山のものも失っていたことを知った。

相馬市では住宅事情や経済的な負担等を考えて市営住宅の一時提供の期間などについて検討していきたいとしているが、被災者の生活再建に向けては継続した幅広い支援が必要だと感じた。