40人の命を守った“孤島”「高台公園」 実は「洪水の指定避難場所」から外されていた・・・ 長野

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千曲川の氾濫で長野市の一部の住民は「孤島」のようになった高台の公園に逃げ込みました。公園は洪水の「指定避難場所」ではありませんでしたが、およそ40人の命を守りました。

千曲川の氾濫で水浸しとなった長野市北部。その中にぽっかりと浮かぶ島のような場所がありました。去年4月に完成した「穂保高台避難公園」です。

(リポート)

「穂保地区にある公園ですが、私の背丈よりもはるかに高く5.6メートルほどありそうです」

公園の広場は周囲より6メートルほど高く、防災備蓄倉庫や公衆トイレも設置されています。実はこの公園、廃棄物の山を土で覆ってできています。

元々、この場所には山積みの廃棄物が長年、放置されていました。廃棄した業者が破産した為、市が行政代執行により処理に乗り出しました。山積みになっていたのは環境への影響が少ない土砂や瓦礫だったことから、市はその上に土を盛るなどして「避難場所」にもなる公園にしたのです。

堤防が決壊したあの日、公園には住民およそ40人と車およそ30台が避難しました。長野市穂保の塚田宗章さんも逃げ込んだ1人です。

公園に避難した塚田宗章さん:

「一番近くて高いところだから。両親が『あそこに置けばとりあえず水没はないね』ということで、すぐ近くに逃げられる場所と考えると、非常にありがたかった」

公園に避難し家族も車も無事でした。

長野市・鎌田富夫危機管理防災監:

「ぎりぎりのタイミングでその場所が高台だから助かるだろうと最善の行動をとったと思う。命が救われて良かった」

避難に役立った公園ですが、実は今年から市の指定する避難場所ではなくなっていました。洪水想定の見直しで「浸水の恐れ」があるとされた為、除外されたのです。市は地域住民に除外を通知していたものの、それを知らずに住民が避難していました。

今回は、浸水しませんでしたが、市はハザードマップなどを活用して、より安全な指定避難所を日ごろから確認してほしいと呼びかけています。