波佐見町のろくろ成形工・竹ノ下さんが現代の名工に【長崎】

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卓越した技能を持つ職人などを厚生労働大臣が表彰する今年度の「現代の名工」に、長崎県内では、唯一人波佐見町のろくろ成形工 竹ノ下 左千夫 さんの受賞が決まりました。

波佐見町のろくろ成形工 竹ノ下 左千夫 さん(69)です。

40年以上にわたり作品に命を吹き込んできました。

土の感触が染み付いた両手と自作した木製のヘラだけが頼りです。

竹ノ下 左千夫 さん 「ちょっと細いのが湯飲みとかコップとか縦に作るときに(使う)」

同じ形状の器を一日に何百枚も製作できる卓越した技能などが評価され、今年度、長崎県内で唯一「現代の名工」に選ばれました。

竹ノ下 左千夫 さん 「失敗の連続なんですよ。それを繰り返しながらずっとしてきた。量産品は量産品でシンプルなデザインで波佐見は昔から多い。やっぱり400年という長い歴史があるからこういう(技法)も守っていかないといけないと思う」

竹ノ下さんの作品は器そのものの美しさはもちろん、繊細なタッチで描かれた絵柄も魅力です。

もともとは絵付師として23歳のときこの世界に飛び込み、先代の父・茂さんに教わりました。

分業が一般的な波佐見焼ですが竹ノ下さんは、絵付けからろくろ成形、さらに窯を開いて「焼き」にまで手を広げ、すべての工程をひとりで行うようになりました。

原動力となっていたのはいつも、一番近くで見守ってくれるよき理解者の存在でした。

妻 竹ノ下 里子 さん 「はじめは下手でしたはっきり物を言うものですから、下手は下手と、ケンカはしました。作っているうちに少しずつ上達したんではないかな。これからまだまだ研究しなければならないと思う」

竹ノ下 左千夫 さん 「肝に銘じます」

長崎県内の現代の名工は竹ノ下さんで79人目で、今年の表彰式は今月11日、東京で開かれます。