覚醒剤密輸 "泳がせ捜査”で3人逮捕 警察や税関などが連携 組の資金の流れ解明へ 福岡県

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【記者】

「午前10時です。組員が待ち構える中、大勢の捜査員などが太州会の総本部へと家宅捜索に入ります」

海外からの覚醒剤密輸事件で8日、田川市の指定暴力団「太州会」の本部事務所などに警察の家宅捜索が入りました。

今回の捜査で使われた手法は「泳がせ捜査」と呼ばれています。

警察と税関などが連携し、空港の税関検査で覚醒剤を発見したあと、ニセモノにすり替えるなどして配達させ、密輸ルートと犯行グループを突き止める捜査手法です。

今回の事件では覚せい剤およそ6.7キロ、末端価格3億円以上が航空貨物に隠され、イランから関西国際空港経由で密輸されました。

この際、税関が航空貨物の中に覚せい剤が隠されているのを発見し、警察と泳がせ捜査を行ったところ、福岡県香春町で荷物の受け渡しがあり、警察は現場にいた男4人を逮捕していました。

4人のうち7日に覚せい剤取締法違反の疑いで再逮捕されたのは、太州会系の組員峯岡功容疑者(62)ら3人です。

関係者によると、逮捕された3人のうち1人の男が自動車整備工場に「車の修理をしたいので工場に部品を送る」と伝えていたということです。

この荷物こそ、覚醒剤のはずでしたが、途中で警察などがニセモノにすり替えていました。

【記者】

「覚醒剤にすり替えられたものは、こちらの自動車整備工場に自動車の化学薬品ということで送られました」

後日、工場に3つの段ボール箱が届くと、峯岡容疑者ら3人が現れ荷物を運び出そうとした瞬間、身を潜めていた警察が身柄を確保したということです。

県警は今回の逮捕をきっかけに、組織の資金の流れなどを解明していく方針です。