ふるさと納税の「返礼品」がピンチ・・・マツタケ発送できず “高温少雨”で生育に遅れ 長野

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長野県内ではこれまでのところ秋の味覚、キノコの生育が遅れていて関係者を困惑させています。自慢のマツタケをふるさと納税の返礼品にしていた豊丘村は今シーズン、まだ発送できずにいます。

山の中を歩く上田市の武石小学校の6年生21人です。急斜面を登って見つけたのは・・・。

(児童)「あ、2個。採っていいんですか?」

きょう10日は恒例のマツタケ狩りです。

(児童)「(臭いはどう?)いいにおいする」

武石地区はマツタケの産地で山を管理する地元の「財産区」は、毎年、6年生の収穫

体験を受け入れています。

(児童)「けっこうきつかったけど楽しかった」

(児童)「(どんな風に食べたい?)やっぱりご飯にしたい」

採れたマツタケは2.4キロ。後日、給食で食べるそうです。

例年同様、児童が収穫を楽しんだ一方で住民は気を揉む日々を送っています。

(武石財産区・広川裕助さん)「キノコ全般に雑キノコも含めて出が悪い。里山で雑キノコやマツタケがもう少し出てくれないかというのが地元の期待」

キノコの生育を左右するのは気象条件です。先月の上田の平均気温は、平年より1.6度高く、降水量は10分の1以下と生育には良くない条件が揃いました。

この「高温少雨」は県内全域に当てはまります。

マツタケの産地として知られる豊丘村も影響を受けています。

(記者リポート)「例年ですと、この時期はこの台いっぱいにマツタケが並ぶということですが、きょうの売り場にはわずか1パックだけしか置かれていません」

村の道の駅では、例年、この時期は入荷のピークですが・・・。

(道の駅南信州とよおかマルシェ・岡田敬支配人)「ほとんど、まったく出てない状況。ここまで採れないのも珍しい」

いわゆる「雑キノコ」もほとんど採れず、店頭に並ぶのは、農家が栽培した露地物のキノコが主です。

(客)「残念だね・・・こんなことは珍しい」

(名古屋から)「売るものがないと聞いた。残念です、お金はしっかり持ってきたのに」

必要なのは雨。週末に接近する台風については・・・。

(道の駅南信州とよおかマルシェ・岡田敬支配人)「雨をもたらしてくれるということで期待しているが、被害はないように。雨が降れば何とかなると思うが、ちょっと時期も遅くなっているので心配」

村役場も困惑しています。村は2008年からマツタケを「ふるさと納税」の返礼品にしています。今シーズンも10万円以上の寄付でおよそ400グラムを送る予定でした。

本来ならば発送が始まっている時期ですが、まだ一つも発送できていません。

(豊丘村総務課・長谷川雅さん)「自然のこととはいえ非常に心苦しくて申し訳ない。来年ちゃんとしたものを送る約束ができれば」

既に1000セット分の申し込みが入っており、村は発送が遅れていることをメールで通知しています。今月末まで様子を見守り、用意できない場合は来シーズンに発送することにしています。

今シーズンのキノコ。このまま不作で終わってしまうのでしょうか。それとも盛り返してくるのでしょうか。