地上イージス国への意見は? 秋田県議会「候補地選定は住民の安全最優先」

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 秋田県の9月県議会は8日最終日を迎え、地上配備型ミサイル迎撃システムイージス・アショアについて国に要望する2つの意見書案が採決された。「計画の明確な撤回」を明記した案は否決され、住民の安全を最優先事項として候補地の選定にあたるよう求める案が可決された。

 イージス・アショアの配備計画を巡り、秋田県議会には2人の議員から国に対する意見書案が提出された。

 1つは自民党会派の北林丈正議員が提出したもので、配備候補地の選定において住民の安全を最優先にするよう求めている。

 一方、次の世代につなぐ会の沼谷純議員は「新屋演習場への配備計画の明確な撤回」を強く要請した。

 沼谷議員は「ゼロベースというあいまいな言葉で取り繕うのではなく、まさにこのタイミングで撤回という二文字をしっかりと国に届けるのが議員の責任。県民の声に背を向け、そして国とのパイプなどと言って国の顔色を伺いやるべきことをやらないのならばそれは議会が政府政党の下請け機関に成り下がったと言わざるを得ないのではないか」と訴えた。

 これに対し自民党会派の議員は「全面的に撤回することを求めているのか一旦撤回して新屋を今後も含めた形でのゼロベースでの再検討を求めているのか」「議会が下請けのようだというような表現があったと私は解釈した。その真意はどこにあるのか。その通りの表現であるなら本議会並びに県議会議員を冒とくしたことにならないか」「いまの表現だと自民党が出した意見書案は政府の下請けに等しい内容のものと結論付けていっていることになる。撤回してほしい」などと相次いで声を上げた。

 沼谷議員は「一度撤回した上で、それでもどうしても防衛省がもう一度新屋、と出してくる可能性は否定できないと思う。ただ、いまのおかしなロジックで積み上がった計画を戻してもらう、ゼロにしてもらう、まさに撤回してもらうことがなければこの先いかなる協議もいかなる合意もない。下請け機関という言葉が問題だということであればそれは撤回をするが、そのような風に県民から思われないようにやっていきたという思いで発言した。その趣旨は撤回しない」と改めて声を上げたが、採決の結果、沼谷議員の案は否決され、北林議員の案が賛成多数で可決された。

 なお、本会議終了後に会見を開いた佐竹秋田県知事は、12月県議会前に防衛省に申し入れする考えを示した。