結論は再調査・再説明後?「地上イージス配備反対を」地元住民の秋田県議会への請願は継続審査に

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 地上配備型ミサイル迎撃システムイージス・アショアの秋田市の新屋演習場への配備反対の意思表明を求める8件の請願が7日秋田県議会の委員会で「継続審査」となった。防衛省による再調査の説明は2020年度以降の見通しだが、判断はその後に持ち越される可能性が高い。

 秋田県議会で審議されているのは、6月議会で継続審査とされた4件と9月に新たに提出された4件の請願。いずれも新屋演習場へのイージス・アショア配備反対を表明するよう求めている。

 このうち、演習場近くの16町内会などで組織する新屋勝平地区振興会は、これまで秋田市議会に同様の請願と陳情を提出しているが、請願は継続審査の末、不採択とされ、議員の任期満了に伴い廃案になった。その後、陳情が2度に渡り継続審査とされたことから、振興会は今回初めて県議会に請願を出した。

 7日の県議会総務企画委員会では、8件の取り扱いについて意見が交わされ、採択すべきとの立場の議員は「知事が表明したように、新たな選定基準、広さ住民の安全対策などを入れたもので再調査するよう県が求める。それも、ゼロベース=新屋への決定以前でやるようにと言っている。誤った判断で最初に出した新屋を一旦撤回するのは当然のこと」と話した一方、継続審査とすべきとの立場の議員は「防衛省の対応は新屋ありきととらえざるを得ないものが散見される。6月議会で可決した意見書で求めるゼロベースでの再検討・精査とはそぐわない内容。しかしながら、日本をとりまく周辺諸国の不安定な情勢から国民の生命・財産を守るという安全保障上の観点、県に法的権限がない状況では完全な対立構造ではなく国への申し入れなど対話関係を継続すべき」と主張した。

 そして採決の結果、自民党会派の議員の賛成多数で請願は全て「継続審査」となった。

 振興会の佐々木政志会長は「寄り添いながら自分が逆の立場だったらと考えてほしい。住民はどういう気持ちなのかはっきり明言しながら進めてほしい。この委員会が始まる前から継続審査とあらかじめ決まっていたのかなと脳裏をかすめるものだった」と憤った。

 なお秋田県議会ではこのほかイージス・アショアの配備計画に関して国に要望する2議員からの意見書案が審議されているが、委員会では意見が折り合わず、結論は8日の本会議に委ねられることになった。