中国訪問記1 秋田と中国の友好の証とテレビの課題

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 秋田テレビは中国・甘粛省のテレビ局と交流があり、互いに訪問して親睦を深めている。今回、秋田テレビの訪問団が中国で交流会議に参加したほか、地域の実情を視察した。秋田との交流と中国のテレビ局の現状について伝える。

 

 中国・西北部に位置する甘粛省。人口約2500万人。面積は日本全土よりも大きい広大な地域だ。秋田テレビの訪問団が降り立ったのは、省都・蘭州市。甘粛省最大の都市で古くから交通の要として栄え、現在は工業を主な産業とした経済の中心地。その蘭州市と秋田市、そして甘粛省と秋田県は、1982年それぞれ互いの発展を目指して友好提携を結び、以来30年以上にわたり文化や教育など幅広い分野で交流を深めている。その友好の一つとして蘭州市内には秋田展示室があり、秋田犬のぬいぐるみや竿灯まつりの写真など秋田を感じるものが展示されている。姉妹都市・秋田県のことを蘭州市民に知ってもらおうと、2019年7月に作られたばかりで、友好の証が色濃く残されていた。

 そして9月12日に訪問団が訪れたのは、蘭州市にあるテレビ局「甘粛省広播電視総台」。秋田テレビと甘粛省広播電視総台は、1984年に共同で番組を制作したのをきっかけに、2年ごとに互いの地域やテレビ局を訪問し合っている。2019年は、蘭州市を舞台に交流会議が開かれ、甘粛省広播電視総台の王暁嵐台長と秋田テレビの石塚真人社長が友好提携協定書に調印し、引き続き交流を深めていくことを誓った。

 王暁嵐台長は「2022年は甘粛省テレビ局と秋田テレビの友好交流の40周年を迎える。その前に、両テレビ局が協力しあえることを企画して今回のような合同制作の番組や、そのほかさまざまなことをしていきたい」と語った。

 一方、秋田テレビの石塚真人社長は「蘭州市はこれからもますます発展していくと思う。経済力がつけば蘭州の人たちが日本、秋田を訪れる機会も増えると思う。両国、両省民、県民の橋渡しになれれば良いと感じた」と蘭州市の発展に期待を込めた。

 

 その後、双方の局の出席者が互いのテレビ局の現状や課題などについて意見を交わした。議論の的となったのは、どちらにも共通する「若者のテレビ離れ」。2つの局の認識は1つ。若い世代に番組を見てもらうために広く普及しているインターネットを、いかに活用していくかがカギとなる。

 甘粛省広播電視総台では、スマートフォン向けのアプリが大きなモニターになり、タッチするとニュースが見られる。電視総台では、誰もが持っているスマートフォンの技術を使ってサービスの質の向上を図っている。インターネットで番組を配信すると、甘粛省で多いときに約170万人で中国全土では2億8000万人もの国民が見るという。また、ニューススタジオや放送を管理するシステムにも新しい時代に向けた技術が導入されている。