ほろ苦さを甘さで包み…「ゆきどけ」石屋製菓と吉本興業がコラボ 社長が語る誕生秘話

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 北海道を代表する菓子「白い恋人」の石屋製菓と、吉本興業が11日、両社がコラボした新商品「Laugh & Sweets ゆきどけ」を発表しました。

 吉本興業が販売した「面白い恋人」が商標権の侵害に当たると石屋製菓が提訴し、裁判沙汰になった両社ですが、騒動を乗り越えて、今回のコラボ商品「ゆきどけ」はどのようにして誕生したのでしょうか。

 11日、大阪で行われた記者会見。石屋製菓と吉本興業の首脳が顔を並べました。その場で発表されたのは両社がコラボした新しい商品でした。

 石屋製菓 石水創社長:「今回、『ゆきどけ』という商品は焼き菓子でございます。表面がホワイトチョコレートでコーティングしてある」

 吉本興業ホールディングス 稲垣豊副社長:「明るい話題を皆さまに提供できることをうれしく思います。大阪限定商品の『ゆきどけ』の販売にも力を入れていきたい」

 今回、「ゆきどけ」という意味深なネーミングの商品が開発された裏には、両社をめぐるある騒動がありました。

 2011年11月、石屋製菓は吉本興業など3社を札幌地裁に提訴しました。そのワケは吉本興業側が販売していた大阪土産「面白い恋人」です。

 北海道を代表する土産「白い恋人」と名前が似ている上、パッケージの外観もそっくり。商標権を侵害したとして販売差し止めと廃棄を求めたのです。

 「顕著なのは呼び名でありまして、『しろいこいびと』『おもしろいこいびと』と主要な7音が共通しております」

 その後、2013年パッケージのデザインを変更し、販売を関西に限定するなどを条件に和解が成立しました。当時の様子を石屋製菓の石水創社長に聞きました。

 石屋製菓 石水創社長:「和解した後に吉本興業の偉い方が会社の方にみえまして、事務所で『本当に申し訳ございませんでした』とお話があった。直後に吉本さんから『コラボ商品出しませんか?』と。商魂たくましいなと思いました」

 この時はまだ和解直後であるということから商品化は見送られました。しかし、9月石屋製菓が大阪の大丸心斎橋店に関西初となる直営店を出店することから、今回のコラボが実現し、9月20日から限定販売されることになったのです。

 石屋製菓 石水創社長:「白い恋人はすごく有名で、名も通っているんですけれど、石屋ブランドとなるとまだまだ大阪では知名度がないということで、これはどうにかしないといけないということで、ただ、つても何もないですし、どうしようかと考えた時に大阪ですごく愛されている企業、『これは吉本さんしかないだろう』と当社の方からお話を持ちかけた」

 こうやって誕生した今回のコラボ商品。「ゆきどけ」というネーミングに込められた思いとは?

 石屋製菓 石水創社長:「『商品名をどうしようか』という話になりまして、いろいろアイデアが出たんですね。『和解』だとかいうアイデアも出たんですけど、ちょっと『和解』はストレートすぎるということで、何か良い表現がないかなという話をしている中で『ゆきどけ』って出たんですよね。それはすごくロマンチックだし、北海道らしい」

 一時は裁判沙汰になるほどこじれた関係を経て、誕生したコラボ商品。北海道観光大使を務めるこの人たちは…。

 タカアンドトシ トシ:「最高じゃないですか!」

 タカアンドトシ タカ:「最高のネーミングですね。笑っちゃうというか、うまいことやったな。石屋製菓さん側が『ゆきどけってどうですか』と言ってくれたからいいけど、吉本からもっていったら問題になる」

 石屋製菓の石水社長によると、このほろ苦さは、かつてのわだかまりをイメージしたもので、それを外側の甘さが包み込むことで中和し、おいしさを演出しているということです。