震災で行方不明の長女を待ち続け…8年半の歳月 夫婦の思い

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9月11日は、墓参りをするご遺族の姿も多く見かけられました。震災で長女が行方不明となった夫婦は、墓参りをしながら娘の帰りを今も、待ち続けています。

9月11日、山元町の寺には、一組の夫婦の姿がありました。

大久保三夫さんと妻の恵子さんです。

大久保三夫さん

「どこにいるんだろうな、帰ってこれないのかなって言っているんだけど、本当に早いね、8年半、早いね」

大久保さんの長女・真希さん(当時27)。

山元町の常磐山元自動車学校で勤務中、津波に襲われ、今も行方不明のままです。

この日供えたのは、“青いリンドウ”。

真希さんが好きな花でした。

大久保恵子さん

「前みたいに泣くことはなくなったけどね。でも、11日は仕事も休んでお墓参りして、それが8年続いているだけ」

大久保さんが向かう場所はもう1つ。

慰霊碑が立つ自動車学校の跡地です。

真希さんが最期にいたこの場所には、今も、毎週訪れています。

大久保三夫さん

「娘が帰ってくればお墓になるんでしょうけど、ここから流されたという思いしかないので、ここなんですよね、やっぱり」

今年3月には、慰霊碑の前に、真希さんが好きなサクラの木を植えました。

訪れるたび、真希さんとコーヒーを飲むことも日課です。

大久保三夫さん

「こうやってずっと暮らしていくんでしょうね。私ら多分。何も変わりなく。自分たちだけ年とっていく気がしてね」

大久保恵子さん

「いろんな供え物をあげてもらっていると、みんな忘れないでいてくれているのかなと思うから本当にありがたい。そのためにも、きれいにしておかないとね」

これからもただ、娘の帰りを待ち続けます。