震災から8年6ヵ月 それぞれの9月11日 一斉捜索や墓参り 原発事故前線拠点の施設は解体へ

カテゴリ:地域

2019年9月11日で震災から8年6ヵ月を迎えた。

福島県沿岸部では警察による一斉捜索が行われ、震災の犠牲者に祈りが捧げられた。犠牲者の冥福を祈り復興を誓う月命日。

震災の犠牲者に黙祷を捧げてから始められた警察による一斉捜索。

福島県相馬市の大浜海岸の他、いわき市などで約100人の警察官が行方不明者の手がかりを探した。

県内では、現在も196人が震災で行方が分からなくなったまま。

千葉県警から出向している菅野信吾巡査長は「行方不明者の方が多数いますので手がかりとなるものを1日も早く見つけて遺族の方に返していきたいと思う」と話す。

相馬市大浜海岸近くの墓地では震災の津波で兄や親戚を亡くした男性が墓前で静かに手を合わせていた。

「長い時間が経ってしまったと思うだけ…。兄貴に育ててもらった私が一番下だから…亡くなったらしょうがないから安らかに眠って下さいしかない」

震災の犠牲者に祈りが捧げられた8年6カ月目の月命日。

一方、解体が決まった大熊町の「旧オフサイトセンター」では椅子や机などを運び出す作業が始まった。

この建物は、原発事故に対応する前線拠点として第一原発から5キロの場所に整備されたが、設備が不十分で放射線量が上昇するなどして わずか4日後に撤退を余儀なくされた。

福島県原子力安全対策課 菅野崇課長:「想定を超えるような状況に発展したりという部分もありましたので、今の防災体制の強化というものに繋げていく必要があったと」

震災後、南相馬市と楢葉町に整備されたオフサイトセンターには、教訓を生かして設備の充実が図られた。

旧オフサイトセンターの解体は、10月中旬に始められる。