川勝知事 「JRの回答は赤点」と切り捨て 県の意見書へのJRの回答に対し

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リニアの工事に対する懸念や要望をまとめた県の意見書に対して、JRが提出した回答について知事は「懸念が払しょくされず赤点」と切り捨てました。

川勝知事「(満足度)は半分です。だから60点以下は赤点ですね」

「合格点というわけにいかない」

JRの回答は「赤点」とした川勝知事。

リニアの工事を巡って県は、トンネルに湧き出る水の具体的な戻し方などを質す中間意見書をJRに出していましたが今月6日、JRから回答があったことを明らかにしました。

回答で、JRは焦点となっているトンネル内の湧水の全量戻しについてすべてを戻すとは確約せずに「引き続き検討を行う」としました。

これに対し川勝知事は「全量を戻すのがJRの責任」と強調しあらためて全量を戻す前提での検討を求めました。

川勝知事「検討するにはこういう方法で戻すということをおっしゃって実現可能なのかどうかということを専門家の方々に検討して頂くというのが筋」

12日には今回の回答について県とJRが話し合う会議が予定されていてその行方が注目されます。

JR東海が県に示した回答ではトンネル内に湧き出る水すべてを戻すとは確約しておらず県が反発しています。

なぜJRは確約できないのか?

工事の難しさがあるといいます工事はまず非常口を掘り次に地質を調べるための「先進抗」を掘ります。

この先進抗は水の排水溝としての役割もあり本トンネルの工事が始まったらここに水を流して大井川に戻す予定です。

しかしいま問題となっているのは県境の水の戻し方です。

この図にあるように山梨との県境には畑薙山断層があります。

この断層には地下水がたまりやすい破砕帯があり上から掘り進めると湧き水がたまり作業員が水没するリスクがあります。

そのため、JRはこの県境部分については水がたまらず流れていく下から、つまり山梨側から掘り進める方針ですが湧き水は流出してしまいます。

JRは、「流出を防ぐのは技術的に難しい」として「他県に流出する期間を短くするよう検討する」としていますが県は、認めていません。

打開策はあるのか議論の行方が注目されます。