宇宙ステーション補給機「こうのとり」10周年 その技術は宇宙探査へ

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国際宇宙ステーションに物資を届ける無人補給機「こうのとり」8号機が10日朝、H2Bロケットで種子島宇宙センターから打ち上げられます。

打ち上げを控えた種子島から中継です。

(9月10日放送『KTSライブニュース』より)

10日の種子島は日中青空が広がりました。今のところ打ち上げに影響が出る天候ではないということです。

射点では、10日午後に機体移動を終えたばかりのH2Bロケット8号機が、打ち上げに向け準備を進めています。

ロケットの先端部分には、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人補給機こうのとり8号機が搭載されています。

ロケットは、10日午後2時半すぎに組み立て施設から、およそ30分かけて400メートル離れた発射地点に移動しました。

こうのとり8号機は全長10メートルで、食料や高性能バッテリーなど5.3トンの物資を届ける予定です。

この「こうのとり」、初号機が打ち上げられたのはちょうど10年前、2009年の9月11日のことでした。

国際宇宙ステーションへの結合方式として、安全性の高いロボットアームを使ったドッキング方式を世界で初めて実現しました。

この方法は、アメリカの民間の宇宙船にも採用されるほどスタンダードなものになっています。

10歳を迎えたこうのとりは、H2Bロケットともにミッション達成率100%を誇っています。

そのため世界からの信頼も厚く、2015年の5号機では「NASA」アメリカ航空宇宙局が、当時打ち上げに失敗した際、物資の代替品を種子島に持ち込み、宇宙ステーションへ運んだこともありました。

日本の技術が凝縮された高性能バッテリーも宇宙ステーションを支えていて、こうのとりは10年間で存在価値を高めています。

こうのとりを担当するJAXA・HTV技術センターの辻本健士さんに話を聞きました。

「早いもので10年。最初のころはNASAも半信半疑なところがあり、宇宙ステーションの運用に影響しないものからスタートしたが、着実な運用、オンタイムで荷物を運ぶ、そういったところから評価も変わってきた。われわれの技術はこの10年で認可されてきた」「将来的には国際探査といったところで月、火星といった話も出ている。この先の10年につなげるような活動をしていきたい」

こうのとり8号機は、11日午前6時33分29秒にH2Bロケット8号機で種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

【9月11日追記】

打ち上げ直前の11日午前3時すぎ、ロケットの発射台で火災があり、打ち上げは延期されました。