危険を伴うクマ撃退に新手法 “ドローン”を活用し安全に撃退 共存探る最新技術 北海道

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 クマの被害は札幌以外でも相次いでいます。どうしたら安全にクマを撃退できるか…新しい取り組みが始まっています。

 北海道内各地で出没するクマ。道東の標茶町では、7月から8月にかけて放牧中の牛10頭がクマに襲われたり、姿を消したりしました。

 また羅臼町では、2018年から8月にかけ家の軒先で5匹の飼い犬が相次いでクマに襲われました。

 現場に残されたクマの足跡は幅約16センチ、推定体重250キロ以上のかなりの大きさです。

 小出昌範ディレクター:「7月、犬が襲われたお宅では、電気柵やセンサーがついたライトをつけてクマが近づかない対策をとっています。しかし、今も不安だとおっしゃっています」

 犬が被害にあった家では、周りを電気柵で囲い、外に出るときに爆竹やロケット花火を鳴らしているといいます。

 役場も、夜は犬を家の中に入れるよう呼び掛けています。

 羅臼町民:「おいで、おいで。(犬は)物置の中で朝まで過ごしています」

 周辺では7月、ハンターが現場の確認をしていたところ、わずか2メートル先の藪の中にいるクマと遭遇。とっさに逃げようとした2人が、高さ1.5メートルの崖から落ちケガをしました。

 クマと遭遇したハンター・桜井憲二さん:「タイヤショベルが通ったり、人も歩いているから、普通のクマはその時点でいないんですよ人を怖がっていない」

 クマと対峙するには常に危険が伴います。しかし、いまその不安を払しょくする対策が…

 小出昌範ディレクター:「知床財団羅臼地区事業部ではクマが人里近くに出た場合、ドローンを使い位置を確認し追い払うという共存に向けた取り組みが始まっています」

 これは2017年、知床財団が、羅臼町に出没したクマを追い払うときに飛ばしたドローンの映像です。

フキの藪にクマがいます。しかし、これだけ生い茂っていてはクマの居所も分からず、人は安易に近づけません。しかし、ドローンではこの通り。

 このクマを安全に追い払う方法は…

 今、突然クマが走り出しました。よく見るとハンターが撃った青いゴム弾が命中しています。ドローンの映像を頼りに正確に、しかも安全にクマを撃退できるのです。

 知床財団・白柳正隆さん:「ささ藪やフキの藪が多いのでそこに逃げ込んだ時、まだ、そこにいるのかどうか知るのに有効ではないかということで(ドローンを)導入した」

 最新技術で人とクマの共存を探る取り組みです。