スペイン人男性がそば打ち修業!「故郷バルセロナに店を」 長野・松本市

カテゴリ:地域

長野県松本市のホテルでスペイン人の男性がそば打ちの修業をしています。故郷・バルセロナにそば店を開くのが目標です。

松本市浅間温泉の「玉之湯」は創業130年の老舗ホテル。そこでそば打ち修業に励むのはスペイン・バルセロナ出身のイグナシ・カロンジャさん(44)。5月から住み込みで修業しています。この日、打っていたのは、いわゆる「二八そば」。体全体を使って生地を練っていきます。

(イグナシ・カロンジャさん)「ちょっと大変、1回2回3回(と打つのは)。でも楽しいです」

指導するのは、市内でそば打ち講習会を開く柳沢増雄さんと玉之湯の会長山崎良弘さんです。

(信州そば道場・柳沢増雄さん「2ヶ月前よりかなり上達した。あと2~3ヶ月練習すれば自分のそばが打てる。あとはどうアレンジしてスペインで育てていくか」

カロンジャさんがそばに出会ったのは2015年。妻と旅行で日本を訪れた際、初めて食べて・・・。

(イグナシ・カロンジャさん)「とてもおいしいと思った。シンプルな食べ物だけど、店ごとに違いがある。その奥深さが魅力」

帰国後も、味が忘れられずそばを食べようとしましたが、現地の和食の店にはありませんでした。「ならば、自分で店を開こう」と、2年前、再び来日。修業先探しも兼ねて食べ歩きをする中、たまたま立ち寄った松本の店で紹介されたのが山崎さんでした。実は山崎さん、10年ほど前スペインとの交流事業に参加し、現地でそばを振舞ったことがあります。これをきっかけにスペインでそばを広めようと、現地の農家の研修を受け入れてきました。そんな山崎さんの前に「スペインでそば店を開きたい」という青年が現われたのです。

(玉之湯・山崎良弘会長)「彼がそば屋をやりたいと来てくれた。私の夢もかなうぞと」

カロンジャさんは一旦帰国してから仕事を辞め、改めて日本へ。今年1月から大阪で、5月から山崎さんのもとで修業を始めました。今では宿泊客に出せるほどの腕前になりました。

(客)「とてもコシがあっておいしかった」

(客)「ぜひ向こうで成功して、日本の文化を広めていただけたらうれしい」

(玉之湯・山崎良弘会長)「立派な一人前のそば職人として、スペインに戻ることができると思う。日本そば文化が広がっていって、そばブームが起きてくれればうれしい」

松本での修業は11月頃まで。バルセロナに店開くという夢に向かって、黙々とそばを打つ日々が続きます。

(イグナシ・カロンジャさん)「店を出せるくらいの技術を身につけて、スペインの人においしいと思ってもらえるそばを打ち続けたい。そばを食べたことのない人ばかりなので、時間がかかるかもしれないけど、きっと好きになってもらえる」