速やかな通報と応急処置 支援学校のスクールバスを使った救急救命研修 秋田

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 障害のある児童生徒が利用する通学バスで救急救命が必要になった事を想定した初めての研修会が24日、秋田市で開かれた。一刻を争う事態では現場の判断・対応が最も重要となる。

 研修会には、秋田県中央地区の6つの支援学校から、スクールバスの運転手や養護教諭などが参加した。研修では、児童生徒がスクールバスに乗車中、てんかんの発作や呼吸困難などを発症した場合を想定し、救急隊員からどう対応すればよいかを学んだ。

 ことし5月、宮城県の支援学校の生徒が通学バスの中で、たんをのどに詰まらせ死亡した事例があった。マニュアル通りに乗務員が学校に連絡し、学校の職員が現場に向かってから救急車を要請したが、救急車が到着した時には心肺停止状態だったという。講師として参加した秋田消防署新屋分署の石黒貴彦消防司令は「痛みを訴える子どもでなくても、おかしいと思ったら、もしかしてと思ってほしい」と訴えた。

 秋田県内でのマニュアルは学校ごとに違い、栗田支援学校では5分間けいれんが続いた場合はすぐに119番通報し、それ以外は児童生徒ごとに対応を決めている。

 24日の研修で、秋田消防署の石黒さんは「迅速な救急要請が基本で、救急車が到着するまでの間、止血や心肺蘇生などの処置をすぐに始めてほしい」と呼びかけた。参加した女性は「迷う前に体が動くように普段から訓練しなければならない」と話した。

 それぞれの支援学校では、研修で学んだことを学校に持ち帰り、すべての教職員で共有することにしている。