「ひきこもり女子」経験者が語る孤独・焦り

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全国で「約115万人」。これは全国の「ひきこもり」の人の数です。このうちじつに7割は男性が占めるとされ、これまで女性のひきこもりは、表面化してきませんでした。それは、なぜなのか…?19日、ひきこもりの女性が集まる集会が仙台市青葉区で開かれ、当事者同士が、つらい胸の内を話し合いました。

19日、仙台市青葉区で開かれた、「ひきこもり女子会」。

ひきこもりの女性を支援しようと、東京の当事者団体が開いたもので、全国から定員の2倍の65人が参加しました。

会では、ひきこもりの経験者が実体験を話します。

15年間ひきこもり 池尾彩音さん(38)

「その頃は、ピンっと張った糸がもう無理、無理、無理というところまで来て、ある日、プチっと切れてもう学校に行けなくなったんです」

3年前まで、15年近くひきこもっていたという、神奈川県の池尾彩音さん、38歳。

学校になじめず、高校2年の春に中退。自宅にひきこもりました。

15年間ひきこもり 池尾彩音さん(38)

「ひきこもってからは当然のように昼夜逆転の生活になっていった。深夜に起きていると自分の思考を抑えきれなくなって、たまに部屋で暴れたり、すごく涙が出てきて止まらないとか、怒りとか悲しさとか悔しさとか、分からない感情が渦巻いていった」

その後、池尾さんは35歳の時、一念発起し、世界一周の旅に出たのがきっかけで、ひきこもりを「自分の個性」と受け入れられるようになったといいます。

15年間ひきこもり 池尾彩音さん(38)

「私は自分がひきこもりだと認めたところから動き出せた。私はこういう人間なんだと分かるのが、前を向くにはすごく大事だと思っています」

当事者同士が話すことで、「苦しいのは自分だけではない」と気付いてもらうことが、この女子会の最大の目的です。

参加者

「今もずっと閉じこもっちゃっている状態。『自分一人で抱え込んで自分で何とかしなきゃ』と思いすぎなくてもいいんだと思いました」

参加者

「自分と同じような思いをしている人と気持ちの共有はなかなかできない。なのでこういう場所はすごくありがたかった」

内閣府の調査によりますと、ひきこもりの人は現在、全国で約115万人に上るといわれます。

「このうち女性は約3割」と言われていますが、実際には、さらに多いと考えられています。

その理由は女性の場合、「家事手伝い」や「専業主婦」という言葉で、家に閉じこもっている状態を隠せてしまうことが大きな要因です。

会を主催した支援団体は女性のひきこもりに特化した支援が、絶対に必要だと訴えます。

ひきこもりUX会議 林恭子 代表理事

「実態調査ではひきこもりの7割から8割が男性と出ているけど、実際に女性もたくさんいる。女性に特化した支援であったり女性に配慮した支援がこれまで全くなかったので、そういったものがこれからもっと広がればいいと思います」