雨不足で水田カラカラ 農産物に打撃

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 平年では梅雨入りの時期だが、秋田県内は5月から雨の少ない状況が続いている。

 雨が欲しい…。雨不足は旬の特産物や実りの秋に深刻な影響を与えている。

 能代市檜山地区で農業を営む山崎和博さんの田んぼは5月からの雨不足で十分な水が行き渡らず苗が変色している。

 能代市の6月12日までの30日間の降水量は36ミリと平年の4割に留まっていて気温も高めに推移している。

 この時期に田んぼに水がないと苗の成長が進まず、秋の実りに大きな影響を与えるという。

 地区の農業用水に使われる西ノ又ため池の貯水量は残りわずか。

 

 全県的に見ても秋田市と山本地域のため池の貯水率が特に低い。

 山崎さんは54ヘクタールの田んぼのうち6ヘクタールで稲作をあきらめ大豆に転作した。

 山崎さんは「雨を待つしかないのかなと。水不足には勝てない」と語る。

 一方 雨不足で夏を代表する特産品にも影響が出ている。

 三種町のジュンサイ沼では水不足のために水の深さが例年の半分ほどに減っていて収穫が思うように進まない。

 農家の石川隆弘さんは「水が足りないから舟が底について疲れる。進んでも舟底で濁ってしまう」と話す。

 また雨が降らないと沼の水の循環が悪くなり「水が命」といわれるジュンサイの品質にも響くほか成長にも影響する。

 JA秋田やまもとによると6月13日現在のジュンサイの出荷量は30トンで前の年より10トン以上下回っている。

 例年、この時期が最盛期だがこの先も出荷量は伸びず前の年より大幅に落ち込む見込み。

 石川さんは「あといつまで収穫できるか分からない状態。ことしは雪が降らずそのあとも全然降らない。地下水だけに頼ってもダメだ」と嘆く。

 秋田地方気象台によると15~16日にかけては低気圧や前線が近づくため県内はまとまった雨が降る見込み。