「母を思い出して」冥福祈る…岩手・宮城内陸地震から11年  

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2008年の6月14日、宮城県栗原市で震度6強を観測した岩手・宮城内陸地震が発生しました。県内では14人が死亡、4人が行方不明となった地震から11年。栗原市では、犠牲者に黙祷が捧げられました。

栗原市耕英地区の駒の湯温泉に建てられた慰霊碑。

その裏手には…。

記者リポート

「地震で崩れた山肌が見られる。ただ、緑も濃くなり、山は徐々によみがえっている」

栗原市で震度6強を観測した岩手・宮城内陸地震。

大規模な土砂災害が発生し県内で14人が死亡、4人が行方不明となりました。

駒の湯温泉では土石流が発生し、宿泊客や従業員7人が犠牲となりました。

「黙とう、お願いいたします」

14日、駒の湯温泉の慰霊碑の前には、遺族や耕英地区の住民など約30人が集まり、地震発生時刻の午前8時43分に、黙とうが捧げられました。

栗原市内に住む菅原恵美さん(42)です。

当時、駒の湯温泉で働いていた、母親の高橋恵子さんを亡くしました。

菅原恵美さん

「母が好きな『カラー』という花を供えた。あの日の光景は、頭から離れない。母に会いたい気持ちは変わらない。母を知っている方にも、この日だけでいいので、思い出していただければ」

一時、営業休止となった駒の湯温泉。

2015年に日帰り入浴施設として温泉を復活させた菅原昭夫さん(63)は、あの日、犠牲になった母・チカ子さんと兄・孝夫さんに温泉を守っていくことを誓っていました。

菅原昭夫さん(63)

「父の、その前の代から温泉で支えられてきたわけですから。体の続く限りやっていきたい」

土砂崩れなどで工事作業員が犠牲となった花山地区。

栗原市の千葉健司市長が市を代表して慰霊碑に花を手向けました。

栗原市 千葉健司 市長

「これから防災減災を標ぼうできるまちにしていくことが亡くなられた方々に対しての報いだと思う」

栗原市では、6月16日、市内全域で、大地震を想定した防災訓練が予定されています。