北九州市の港に“迷いクジラ” 発見から2日目 自力で沖に出られるか 体力の心配も 福岡県

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福岡県北九州市の港に迷い込んで2日目、自力で沖に出ることはできるのでしょうか。

訪れた人たちも心配そうに見守っています。

【兼海記者】

「あーいましたいました、背びれが見えました、かなり漁船のほうに近づいていますね」

13日午前9時すぎ、北九州市小倉北区の板櫃川の河口近く。

発見から2日目、取材班が再び訪れると「コビレゴンドウ」とみられるクジラは漁船が係留されている船溜まりの中にいました。

【兼海記者】

「漁船が船溜まりのほうに入ってきました、かなり慎重に確認しながら船を操作しているように見えます」

12日は船溜まりの外にいましたが、13日はさらに岸壁に近い場所へ。

訪れた人たちも心配そうに見守っています。

【通りかかった人】

「船の出入りも激しいので、ちょっとかわいそうな気もする。

 沖のほうに出て行ってほしいが...」

「水も汚そうだし、早く出て行ってくれたらいいなと思う。

 かわいそうじゃないですか」

ここは九州で唯一「コビレゴンドウ」を飼育している、福岡市のマリンワールド海の中道。

専門家によりますと「コビレゴンドウ」は日本全国の近海にも生息し、通常は群れで行動しているといいますが、なぜ北九州市の港に迷い込んでしまったのでしょうか。

【マリンワールド海の中道 藤丸 郁さん】

「群れからはぐれたとか、エサを探しているうちに間違って入ってきたとか、いろいろ考えられるが、なぜかというのは分からない」

気になるのがクジラの体力です。

港はエサとなるイカや魚が豊富ではないからです。

【マリンワールド海の中道 藤丸 郁さん】

Q・食べないままでいると衰弱の可能性は?

「その可能性も出てくるとは思います」

13日午後6時の時点でも、まだ港の中にいるのが確認されている「迷いクジラ」。

北九州市は、自力で泳ぎ回っていることなどから、無理に港の外に返すことはせず自然と沖に出るのを見守る方針です。