鹿児島・奄美大島に陸自新部隊が近く発足 歓迎の動きの一方不安の声も 

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防衛省は、南西諸島の防衛態勢を強化するため今月26日、鹿児島県の奄美大島に陸上自衛隊の新たな部隊を発足させます。これを前に隊員らが続々と奄美大島入りしています。地元では歓迎する動きと合わせて抗議の声もあがっています。

14日夜の奄美市名瀬港。自衛隊がチャーターした民間のフェリーから、続々と車両が降りてきます。中にはミサイル部隊の車両も。

関係者によりますと、このフェリーで隊員およそ140人と車両80台が奄美に降り立ったということです。

防衛省は、南西諸島の防衛態勢を強化するため今月26日、奄美大島に陸上自衛隊としては初めての部隊を発足させ、奄美市に「奄美駐屯地」、瀬戸内町に「瀬戸内分屯地」を開設します。

このうち奄美駐屯地には、有事の際に敵を攻撃するミサイル部隊や、災害時の人命救助にあたる警備部隊などが置かれ、およそ350人の隊員が常駐します。

一方、瀬戸内分屯地にはミサイル部隊など210人が任務にあたります。

15日は、奄美駐屯地に近い奄美市名瀬大熊町で、奄美出身の自衛隊OBら200人が集まり隊員を激励しました。

陸上自衛隊奄美警備隊の隊長に就く予定の平田浩二1等陸佐は「地元の一員として、奄美大島を守る陸上自衛隊の隊員として、信頼されるよう勤務に励んでまいります」と挨拶しました。

取材に対して、自衛隊OBでつくる「隊友会奄美支部協議会」の叶秀光会長は「島に自衛隊があると、安心して災害に対応できると思う」と話しました。

一方、自衛隊の配備に反対する市民団体は、駐屯地が開設される今月26日に抗議集会を予定しています。

取材に対して、市民グループの「自衛隊配備に反対する奄美ネットワーク」城村典文代表は「島民は災害救助のための自衛隊と思っていたが、ミサイル部隊も入ってきていた。奄美は軍事基地に様変わりするかなと思った」と話しました。

不安の声と歓迎の声。地元で様々な思いが交錯する中、陸上自衛隊の500人規模の部隊が間もなく奄美大島に発足します。