絶えない飲酒運転 署名にリストバンド "ドリビ" 独自取り組みも「限界…」苦悩する現場 北海道小樽市

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 北海道小樽市銭函で飲酒運転で4人の女性が死傷した飲酒ひき逃げ事件から7月13日で4年です。毎年、飲酒運転根絶に向けて呼びかけをしていますが、それでも無くならないのが現実です。悲しみ、誓いが交錯したドリームビーチでの飲酒ひき逃げ事件。現場の取り組みを取材しました。

 瓦明子さん:「2、3日前から胸が痛くなる。4年たったけど、きのうのことのようにいろいろなことが思い出される。年々さみしさが増してきた」

 海水浴場に続く道。献花台の前で手を合わせたのは瓦明子さん。2014年の飲酒ひき逃げ事件で娘の裕子さんを亡くしました。愛娘の命日にこみあげた思いは…。

 瓦明子さん:「まだ若いのに先があっただろうに…。なんでこんなことで命を奪われないといけないのか親として切ない」

 2014年7月13日。海水浴帰りで歩いていた20代の女性4人が、飲酒運転の男の車にはねられました。

 瓦裕子さん、原野沙耶佳さん、石崎里枝さんの3人が死亡しました。

 事件後、北海道は7月13日を「飲酒運転根絶の日」とし啓発していますが、北海道で6月末現在の飲酒運転の検挙件数は392件。

 前の年の同じ時期と比べると、2割ほど増えています。飲酒運転による事故死者数も事件後、毎年10人を超える状態が続いています。

 おたるドリームビーチ協同組合 深井静枝理事長:「一人一人の意識は高めないといけないと思いますよ」

 悲劇の現場では事件後、独自の取り組みを進めています。

 運転代行業者を常駐させたり、バーベキューエリアでは運転手に、誰でもわかるリストバンドをつけさせたりして意識を高め、2018年も、海開きを迎えました。

 おたるドリームビーチ協同組合 深井静枝理事長:「たくさんの海水浴場のなかでもここドリームビーチが見本になれるよう作り上げていきたい」

 しかしあの事件以来、ビーチには活気がありません。2014年の利用者は7万人でしたが、2017年は4万3000人に。海の家も3分の1に減りました。

 飲酒運転根絶とにぎわいを両立させる難しさが、ビーチに立ちはだかっています。

 13日朝、現場に姿を見せた当時のビーチの責任者も複雑な思いを口にします。

 おたるドリームビーチ協同組合 筒井弘子前理事長:「"個人の責任"といっていては、とても飲酒運転はなくならない」

 この悲劇を繰り返さないために何が必要なのか…。

 原野和則さん:「罰則を強化するとか、本当に死刑制度を考えてもいいのではと思う」

 2014年、一人娘の沙耶佳さんを亡くした原野和則さんが求めるものはさらなる罰則の強化です。

 原野和則さん:「飲酒運転という悪質なものは故意犯。殺人罪を適用するっていう考え方でもいいのではないかと思う」「終身刑でもいいですよね。それだけでも半分は減るのではないか」