明治3年当時の熊本城本丸を150分の1の模型で再現【熊本】

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福岡県柳川市に住む城郭・古建築模型作家の島充さんが、築城時の姿を残した1870(明治3)年の熊本城本丸を150分の1スケールで作りました。「熊本城を作ることは敬遠していた。現地で原寸大で見て一番魅力のあるものであって、模型では再現できないという思いが強かった。ところが熊本地震があって、宇土櫓(やぐら)が立っているのを見たとき、熊本城を模型にできないかという思いが起こってきた」と島さん。古写真や絵図、発掘調査で確認された遺構などの資料で検証を重ね、設計図を書き、屋根の形、瓦の枚数、石垣の積み方などをできる限り再現。約1年をかけて南北2メートル55センチ、東西2メートル35センチの模型を作り上げました。「最初、計算違いをして1センチ低く作っていた。それに気づいて1センチ上げたらピシャッと見えるようになった。(築城のときに)すごく計算していたんだ」と島さん。製作過程は詳細に記録され『熊本城超絶再現記』として去年10月に出版されました。「屋根の形がすごい。平面からは想像できないいびつな形。(熊本城の)全体像を見るのは、こういう模型で初めてではないか」と熊本城調査研究センターの木下泰葉さん。島さんは「これで完成ではなくて、これがスタート。ずっと手を入れ続けていく模型だと思う」と話します。模型は2月1日から3月29日まで熊本市中央区の『桜の馬場城彩苑熊本城ミュージアムわくわく座』で展示されます。