防災リーダー男性だけでいい? 立ち上がった女性たち 「するが防災女子講座」

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8月から行われている『するが防災女子講座』。

参加したのは駿河区に住む30代から80代までの女性50人です。

駿河区では、19ある自主防災会の会長はすべてが男性。

県内でも多くの地域で自主防災組織のリーダーは男性が務めています。

しかし災害時には、避難所における更衣室や授乳室、女性専用の物資の受け渡しなど「女性ならではの視点」が重要だと、考え直され始めています。

参加した女性

「防災について、子供もまだ小さいのでいろいろ考えられたらいいと思います」

「なかなか防災が進まないので、リーダーシップをとって、地域防災にもう少し力を入れていければと思いました」

「女性の陰の力というのは本当に大事だというのがわかりつつあって、すこしでもさんの力になればと思って」

講師 鈴木まり子さん (日本ファシリテーション協会)

「災害時には対立を生むことがあります。『こうした方がいい』『俺はこうした方がいいと思う』と。特に大事なのは話し合いの目標なんです」

まず学ぶのは「話し合いの進め方」です。

地域で誰もが対等に、そして円滑に話し合うための方法を身につけます。

講師 鈴木まり子さん

「人との距離が近くなれば近くなるほど、本音で感情的な話をします。離れれば離れるほど「べき論」を話す。本音で話してもらうためには、できるだけ近付けるというのが効果的」

特に災害時は、混乱や不安の中でも、落ち着いた話し合いが求められます。

本当に人と人との距離が近づくだけで話し合いがうまく進むのか。

参加者たちは、早速椅子と机を並び替えて確かめます。

ポイントは、相手の話を最初から否定せず一度受け止めること。全員が見えるように書き出すこと、全員に話す機会を与えることです。

参加者

「お隣通しと話しやすくなった」

「話を聞こうという感じになりました」

よりよい環境が作れることを実践しながら学びました。

講習2日目。

HUG・避難所運営ゲームに挑戦します。

避難所で起こりうる様々な出来事をゲーム形式で模擬体験します。

「シャワーは男の人も浴びるんだよね」

「女の人はなるべく昼間明るい時にシャワー浴びてもらって、時間で分けてもいい」

「ポータブルトイレをどこに置きましょう」

「男子女子もあるけれど足の悪い人も使うとなると、あまり遠くは置けないよね」

「この間とか?あんまり暗くなると女性は使いにくくなっちゃうし・・・」

避難所の運営にも「女性ならではの視点」が生かされます。

次から次へと避難所に人がやってくる状況に悪戦苦闘しながらも、妊婦や幼い子供への対応など、男性では気が付きにくい細やかなところまで気を配っていました。

「次から次へいろんな人が来て、想像以上のことが起きることが難しかったです」「今回は女性だけだったので、これだけ気楽にいろんな意見をだせたんですけど、自分の地域に戻ってこれだけ言えるかっていうと、ちょっと疑問」

静岡市 杉山たか子 駿河区長

「現状では今の地域活動の中で女性の声が出にくい。こういった講座等で自分の意見を言いやすい言えるという形ができれば、女性も地域で活躍ができる。そんな風になっていくと思います」

性別や年齢によってできることは異なりますが、災害時にはそれぞれの得意分野を生かし地域全体で助け合うことが重要です。

いつ起こるかわからない災害に備え、できるだけ多くの人が日頃から防災に関心を持つことが大切です。