福井銀行と福邦銀行が連携を検討 「経営統合は『白紙』」

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ともに福井県に本店を置く福井銀行と福邦銀行は13日、店舗の集約や事務作業の共同化などの包括的な連携に向け検討を始めたと発表した。

13日は福井銀行の林正博頭取と福邦銀行の渡邉健雄頭取が年度内の包括連携の締結に向け検討を始めることを発表した。具体的には、同じエリアにある2つの銀行の店舗を1つに集約しコスト削減を図るほか、事務作業を効率化し、営業や事業承継などコンサル業に人員を再配置することで低金利でも確実に収益を確保できるビジネスモデルを目指すとしている。また、協議には、資本提携の検討も含まれているが、経営統合の可能性について、両頭取は現段階で白紙とした。人口減少や低金利の長期化など地方銀行にとって厳しい経営環境が続く中半年ほど前から連携を模索していた。

県内に本店を置く銀行同士。背景には少子化やマイナス金利など取り巻く環境が厳しさを増す中、単独での事業展開では将来展望が描けないとの思惑がある。金融庁の試算によると、同じ都道府県内に複数の銀行が存続できる地域は東京を除き10府県にとどまる。一方、政府は地銀が再編し地域で貸し出しシェアが高まっても経営統合を認める方針。会見で両頭取は、経営統合は「白紙」としたが、連携構想がどう展開するのか、多くの中小企業を支える地方銀行として、協議の行方が注目される。