後継者不足に歯止めを 高校生が越前水仙植え付け

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冬の越前海岸を彩る県の花「越前水仙」。産地では生産者の減少が続いている。後継者の育成につなげようと福井市の水仙畑で8日、農業高校の生徒らが球根の植え付けを体験した。

越前水仙の球根の植え付け体験は福井市が昨年度から企画している。8日は福井農林高校生物生産科の1年生26人が越廼地区の水仙畑を訪れた。生徒たちは地元の生産者に教わりながら、スコップを使って10センチほどの間隔で土を掘り、球根の芽の部分を上にして2、3個ずつ植え付けていった。生徒たちが植え付けた球根が花を咲かせるのは12月ごろの予定で、収穫も体験することにしている。

県の特産・越前水仙の生産現場は苦しい状況が続いている。福井市越廼地区ではスイセンの生産者団体に現在約70人が登録しているが、実際に生産を続けているのはその半分ほどとみられる。越前海岸の水仙畑では耕作を放棄した土地も増えイノシシやシカによる被害も深刻になっている。こうした状況が後継者不足に拍車をかけているという。

関係者からは「(この日体験した高校生の中から)水仙に関わってみようという子が現れたら」と期待を寄せていた。